数詞・助数詞の読み方 さ行<数詞の読みについては特に『NHK日本語アクセント辞典』参照>

基準となる数詞の発音 一(いち)二(に)三(さん)四(よん)五(ご)六(ろく)七(なな)八(はち)九(きゅー)十(じゅー)
 <四(し)七(しち)九(く)もある>
漢語数詞などに付く 一(いち)二(に)三(さん)四(よん)五(ご)六(ろく)七(なな)八(はち)九(きゅー)十(じゅー)
後ろにつく語例によって一(いっ)六(ろっ)八(はっ)十(じっ)(じゅっ)のことがある
 →『NHK日本語アクセント辞典』等参照
*古くからの慣用の強いもので例外もある・個々に違う→『NHK日本語アクセント辞典』参照
 1)漢語名詞が付く場合 一(ひと)二(ふた)四(よ・し)七(しち)九(く)もある
 2)外来語名詞が付く場合 一(ひと)二(ふた)もある
和語数詞などに付く 一(ひと)二(ふた)三(み)四(よ)五(いつ)六(む)七(なな)八(や)九(ここの)十(と)
*三以降はそれぞれの慣用で三(み)四(よ)・・・と読むとは限らず
一(ひと)二(ふた)三(さん)四(よん)・・・
一(ひと)二(ふた)三(み)四(よん)・・・
一(ひと)二(ふた)三(み)四(よ)五(ご)・・・となる例も多いので注意が必要です。
→『NHK日本語アクセント辞典』参照
英語数詞などに付く 1(ワン) 2(ツー) 3(スリー)・・・
参考 以下の表で<漢・和・英>は主に『数え方の辞典』より参照
数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』一覧表を参照して下さい(特に*が付いている数詞)
 (全ての数詞についての参照記載ではありません 掲載されているもののみ)
試合数や得点数における他者との差 「1点差」「2ゲーム差」
祭神・坐像・神社・高い山・里神楽の曲・劇団・星座・飛行機の座席数などを数える
さい 石材の体積の単位・船の積荷の容積の単位 「切れ」「切(さい)」ともいう →石(こく)
木材の体積の単位 じゅうたんの大きさの単位 モザイクタイルの取引単位
年齢の「歳」の代用字
さい 色・色彩を雅語的に数える →色(いろ) →色(しょく)
さい 惣菜の品数を数える 「一汁一菜」
さい 年齢を数える 20歳「にじっさい」単に年齢 「はたち」成人を迎えたことを意味する
年齢が1〜9まで →つ
『数え方の辞典』より
 年齢の異称 志学(しがく)15歳 弱冠(じゃっかん)20歳 而立(じりつ)30歳
          不惑(ふわく)40歳 知名(ちめい)50歳 耳順(じじゅん)60歳
 賀寿(*いずれも数え年) 還暦(かんれき)華甲(かこう)61歳 古希(こき)70歳 喜寿(きじゅ)77歳
     傘寿(さんじゅ)80歳 半寿(はんじゅ)81歳 米寿(べいじゅ)88歳 卒寿(そつじゅ)90歳 
     白寿(はくじゅ)99歳 上寿(じょうじゅ)100歳(120歳とも)
「周年」と同じ 「我が社も20歳(創立20年)」 →周年(しゅうねん) 
サイクル サイクル *
竿・棹 さお 竿を数える 「本」でも →本(ほん)
箪笥・竿にさした旗や幟(のぼり)を数える 竿に干す洗濯物の分量を表す
羊羹・州浜(すはま)など棹物菓子(さおものがし) 三味線を数える
さか 長さの単位 「尺(しゃく)」と同じ 「・・八尺(やさか)の嘆き・・」
さく さく マグロなど短冊状に切ったブロック 「柵」「冊」を当てることもある →ころ →切れ
さく 小説や映画の作品を数える →作品
作品 さくひん 漢・和 作品を数える →作
提げ さげ 手に提げて持ち運ぶ徳利・銚子を数える
刺し さし 針・刃物で対象を刺す回数
差し さし 舞踊の舞を数える
さじ 食物を匙(スプーン)ですくう料の目安
さつ *「冊」と「部」の違いについては『数え方の辞典』参照
さつ 札(ふだ)・証文・書類・手紙を雅語的に数える
さや 豆のさやを数える
皿・盤 さら 別々の皿に盛られた料理の品数を数える →品(ひん)
実験に使うシャーレ →枚(まい)
*数詞の読みについてはNHK日本語発音アクセント辞典参照
さん 景勝地や登山地の山を数える ふつう「ざん」と濁る「明峰五山(ござん)」 →山(やま)
深い山を切り開き僧が開いた寺を数える →寺(じ)
*
細長いものを数える「長刀(なぎなた)2枝」 銭を数える 銭100文で「1枝」
指を折って数える慣用表現「十指に余る」
新聞の種類を数える 「2紙を購読」
専門的に歯の数を表す 普通は「本」
雑誌の種類を数える 「雑誌5誌発行」
文字を数える 文章量指定「400字以内」→文字(もじ)
寺を数える →山(さん)
物事の順番 「1次試験」
親から見た子供の数を数える 「二児の父」
時間・時刻 一時(いちじ)七時(しちじ)*数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照
30歳代から60歳代 「三十路(みそじ)」「四十路(よそじ)」「五十路(いそじ)」「六十路(むそじ)」
日数が必要な道のり「二日路(ふつかぢ)*日本文学電子図書館」
試合 しあい 漢・和 スポーツ *数詞の読みについてはNHK日本語発音アクセント辞典参照
シーシー シーシー *
シーズン シーズン 漢・和 *数詞の読みについてはNHK日本語発音アクセント辞典参照
シート シート *
しお 染める物を染料に浸す回数 喜びに浸ることにたとえて「喜びもひとしお」
時間 じかん 時の長さを数える単位
時間割のひと区切り →時限(じげん)
じく 巻き物・掛軸 掛け物は「幅(ふく)」でも
次元 じげん 漢・和 漢語数詞:数学的空間の度合い 一次元 二次元 三次元
和語数詞:比較対象との著しいレベルの違い 「才能がひと次元違う」
時限 じげん 時間割のひと区切り「時間」とも
雫・滴 しずく したたり落ちるしずく 「滴(てき)」「点」でも
涙や水滴 「涙がひとしずく」
しつ 部屋を数える
しな →品(ひん)
締め しめ たばねたもの(主に日本紙類)を数える単位
 *数の話題事典 洋紙1000枚 和紙2000枚 木綿1000段
しゃ 神社・会社を数える *NHK日本語発音アクセント辞典「三社蔡(さんじゃさい)」
しゃ 車輪のついた荷台・貨車を数える*一般的に車は「台(だい)」
1台の車(トラック・貨車など)の積載量
しゃ 行為当事者・該当者「三者面談」 野球でのあるイニングにおける走者・打者「3者凡退」
しゃく 尺貫法の容積・面積の単位 登山の路程→合(ごう)
しゃく 尺貫法の長さの単位 *数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照 3尺(さんじゃく)
しゃく →隻(せき)
車線 しゃせん *
しゅ(火+主) しゅ 古く、香をたくことを数えた
線香を雅語的に数える →本(ほん) 灯心を数える
しゅ 詩歌(漢詩・和歌)を数える「百人一首」 連歌・俳諧を数える場合は「句」
しゅ 「株(かぶ)」におなじ
しゅ 種類・種目・種別を数える
じゅ 樹木を雅語的に数える 「木(ぼく)」でも数える
しゅう 舟(ふね)を雅語的に数える「一月三周(いちげつさんしゅう)」 →隻(せき) →艘(そう)
しゅう ある地点やコースをまわる回数を数える →回り(まわり)
しゅう *数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照
じゅう 10のまとまり 軍隊編成で10人を一組 10編の漢詩をまとめて数える
じゅう 「一汁一菜」
じゅう 同じものが重なった状態「五重の塔」 →重(え) →重ね(かさね)
重箱に入っているもの 「一の重」「二の重」
繰り返し行う行為を表す
じゅう 文語で銃類をかぞえる 普通は「挺・丁(ちょう)」  →挺
周年 しゅうねん ある時点から数えて過ぎた年数
宿 しゅく 宿泊数 「一宿一飯(いっしゅくいっぱん)」 泊(はく)に同じ
種目 しゅもく 漢・和 *数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照
種類 しゅるい 漢・和 種(しゅ)とも *数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照
じゅん 「打者一巡」
女(姉妹) じょ 女児の出生順 長女(ちょうじょ)次女(じじょ)三女(さんじょ)*NHK日本語発音アクセント辞典参照
女(人数) じょ 娘の数 「1男2女(いちなんにじょ)」*NHK日本語発音アクセント辞典参照  →男(なん)
しょう 尺貫法の容積の単位 *NHK日本語発音アクセント辞典 3升(さんじょう)
しょう 主に病院でのベッド数 →床(とこ) 寝具としてのベッドは「台」
いかだ 専門的に義歯を数える
じょう 尺貫法の長さの単位
中国古代の周尺「1丈」は成人男子の身長に相当
じょう 光・煙・水の流れなど雅語的に数える 「一条の光」 →筋(すじ) →本(ほん)
細長いものを数える 「帯1条」 →本
体の筋や靭帯 「声帯は2条の靭帯で出来ている」
*NHK日本語発音アクセント辞典 固有名詞には「し、しち、く」あり
じょう *数の話題事典 海苔10枚 半紙20枚
じょう 車・兵車を数える「万乗之国(ばんじょうのくに)」 周の兵制を千乗(せんじょう)
馬4頭をひとまとまりとする単位 矢4本をひとまとまりとする単位
掛け算の回数「2の2乗は4」
じょう *
じょう →帖(じょう)とも *数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照 「四畳半」は「よ」のみ
じょう 粒状の薬や丸薬の粒を数える 薬以外は粒(つぶ)
俗語で糸車・紡績車を数える
しょく * →色(いろ) →カラー
しり 古く、矢羽(やばね)に用いる鳥の羽を数えた
しん →針(はり)
じん 軍勢を数える →軍 荒れ模様の天気の様子「風雨一陣」
目的地に乗り込む順番 「第1陣」
じん 長さの単位 両手を広げた長さ →尺 →尋(ひろ) 「千尋の谷(せんじんのたに)」
親等 しんとう 続き柄の近さ 「1親等」
* →点
人の頭数(あたまかず)、人数を数える 大形の動物を数える「頭(とう)」より古い用法 →頭(とう)
すい 糸をつむぐ道具「錘(つむ)」を数える 紡績工場の生産力の単位「五万錘の生産力」
据え すえ 家の中に据えてある用具(風炉桶・臼など)を数える
掬い すくい 液体・粘液・粉状のものの分量の目安を表す 匙・カップなどさまざま →「掬(きく)」
すじ 定まった形を持たない細長く切れ切れに続くもの 光・煙・涙・皺 →本(ほん) 光は条(じょう)でも
鏑矢(かぶらや)・帯を数える
江戸時代、銭100文を「ひと筋」
すり * 改訂は「版」 →版(はん)
すん 尺貫法の単位 寸(き)と同じ
*数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照
*NHK日本語発音アクセント辞典 「九寸五分(刀)」は「く」
*NHK日本語発音アクセント辞典 3寸(さんずん)
馬の背に乗せる鞍を数える
土地面積の単位 中国の田地面積を表す「畝(ほ)」とは別の単位
せい 「ルイ14世」「二世議員」 →代(だい)
比較的長い時間の単位
せい * →声(こえ)
せい 専門的に信号弾・花火など光って落ちるものを数える「赤色3星」
世紀 せいき 西暦100年を1つの区切りとした単位 21世紀は2001年〜2100年
せき *
せき *
せき 屏風の片方 古くは矢・鳥・魚などを数えた 「一隻眼(いっせきがん)」
船を数える 古くは隻(しゃく)とも読んだ →「艘(そう)」「艇(てい)」
せき 文語で関所を数える「関(かん)」とも
せき(齒+句) せき →「(齒+句)(こま)」
世帯 せたい 漢・和 * →戸(こ) *数詞の読みについて『NHK日本語アクセント辞典』参照
せつ 文章や音楽の区切り スポーツで日程の区切り
せつ *
ぜつ 中国古代 「五言絶句」を「五絶」
せん 文語で泉を数える
せん 扉・窓板・屏風などを数える
せん 戦闘や勝負を数える スポーツの試合やゲーム→試合
せん 日本の貨幣の単位
せん 線→本(ほん) 区切り「第一線」 鉄道路線
ぜん 机・脇息(きょうそく)・懸盤(かけばん)などを数える 神・社祠(しゃし)を数える
ぜん 椀に盛った食物 →杯(はい)→装い(よそい)
箸2本を1対として数える →本(ほん)
船団 せんだん *
センチ センチ *
センチメートル・糎 センチメートル 長さの単位
セント セント 通貨の単位
そう ペアとして扱われるもの 「手袋一双」「屏風一双」「籠手(こて)一双」 →隻(せき) →対(つい)
そう 重なりを数える→重ね(かさね) 建物の階層→階(かい) 数詞「一」を伴って「一層の努力」など
*NHK日本語発音アクセント辞典 9層倍(くそうばい)
そう 槍で相手を攻撃する回数 「一槍で仕留める」
そう 水槽・浴槽・洗濯槽を数える
そう 船舶を数える ボート・笹舟など走行性の低い船を数える傾向 競技用のヨットは「艇(てい)」「杯」
→隻(せき) →艇(てい)
そく 紙を数える単位 半紙200枚で「1束」 
 「一束一本(いっそくいっぽん)」杉原紙(すぎはらがみ)1束と扇1本
稲を数える単位 稲10把(わ)で「1束」 →把
釣りで魚を数える単位 100尾で「1束」
蟇目(ひきめ)の矢を数える単位 20本で「1束」
矢の長さの単位  1・10・100・1000などを表す江戸時代の隠語  髻(もとどり)を数える
*「1束切り(いっそくぎり)」髻(もとどり)をにと握り程度に切った髪
*「二束三文(にそくさんもん)」「束」はもともとは「足(そく)」
 *『数え方の辞典』参照
そく 両足をおおう、左右が対になっているものを数える
 *NHK日本語発音アクセント辞典 三足(さんぞく)
俗語でするめを数える 蹴鞠で鞠をける回数を数える
両足をそろえて飛ぶ回数 数詞「一」を伴い「一足飛び」
そく 条文など 接頭語「第」を伴って「会規の第5則」
そく 呼吸を数える 「一息(いっそく)」
そく 自動車などのギアの切り替えを数える 「第2速」
ぞく 尺貫法の容積の単位 「大海の一粟(たいかいのいちぞく)」
そなえ →具(ぐ)
揃い そろい 夜具や茶器など 「揃え(そろえ)」とも →具(ぐ) →装い(よそい) →組(くみ)
*数詞の読みについてはNHK日本語発音アクセント辞典参照 「三つぞろい」は別
そん 仏像・石仏・地蔵・本尊を数える

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