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『KY式日本語』 ローマ字略語がなぜ流行るのか

2008年4月12日

チューリップイラスト

『KY式日本語』を読みました。


『KY式日本語』 ローマ字略語がなぜ流行るのか
北原保雄(きたはらやすお)編著
「もっと明鏡(めいきょう)」委員会 編集
大修館書店 
書籍内容について→こちら


昨年から「KY内閣」と言う言葉がメディアにでました。
ローマ字略語で 
KY(ケーワイ)=Kuuki Yomenai(空気読めない)
派生語として AKY(あえて空気を読まない) などたくさんあるようです。
書籍には439語が収録されています。
表現効果として
遠回しに表現できる。周囲から際立たせる。仲間意識を高める。言葉遊びが楽しめる。・・・等があるようです。
背景には
ローマ字で日本語を打つ時代。略語氾濫の時代。携帯電話のメールやインターネットが普及。さまざまな分野の人と話す機会の減少。・・・等が取り上げられています。
詳細は書籍を読んでもらえば分かるのですが
音訳や点訳の原本に KY式日本語 がたくさん出てきたらどう対処するのかとそちらが気になります。
どちらかと言うと軽いのりで言うことが多いでしょうから、説明を入れすぎてもおかしいでしょうし、そのまま読んでも分からないでしょうから難しいですね。
本を読んで面白かったのは
NHK(=日本放送協会) SKD(=松竹歌劇団) KK(=株式会社)
等は昔から使われているKY語だということ。
軍隊にもローマ字略語はあったようです。
毛嫌いしないで、なるほど・・・と面白く読むように著者は意図しているようです。
いくつか取り上げてみると
AM(えーえむ)=Atode Matane(後でまたね)
ATM(えーてぃーえむ)=Ahona Touchan Mouirahen(アホな父ちゃんもういらへん)
3M(すりーえむ)=Majide Mou Muri(マジでもう無理)
ODD(おーでぃーでぃー)=Omae Daigaku Dousuru(お前、大学どうする)
MMK(えむえむけー)=Motete Motete Komacchau(モテてモテて困っちゃう)*旧日本海軍の隠語
難しいですね~~ 分かります?

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