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「舞鶴への生還」「東寺百合文書」が世界記憶遺産に登録 読み方

2015年10月11日

2015年10月11日
10月10日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は重要な歴史文書などの保存を目的とする世界記憶遺産に、第2次大戦後のシベリア抑留者に関する資料「舞鶴への生還」(京都府舞鶴市申請)と、政府推薦の国宝「東寺百合文書」を登録したと発表。新聞記事、各機関より関係する言葉を拾います。

<京都府舞鶴市申請「舞鶴への生還」>

舞鶴引揚記念館(まいづるひきあげきねんかん)
舞鶴引揚援護局(まいづるひきあげえんごきょく)
舞鶴市字平(たいら)1584番地
山下美晴(やました みはる)舞鶴引揚記念館館長
長嶺睦(ながみね むつみ)舞鶴引揚記念館学芸員
白樺(しらかば)の樹皮につづった「白樺日誌」(しらかばにっし)
シベリヤ抑留記(よくりゅうき)
瀬野修(せの おさむ)
橋本太久磨(はしもと たくま)画家
安田清一(やすだ せいいち)絵本シベリア物語
四国五郎(しこく ごろう)広島市出身
栗崎英男(くりさき ひでお)熊本市の画家
木内信夫(きうち のぶお)柏市在住の漫画川柳作家
戦後のヒット曲「岸壁の母」のモデル端野いせ(はしの いせ)
岸壁の母(がんぺきのはは)二葉百合子(ふたば ゆりこ)
平桟橋(たいらさんばし)
俘虜(ふりょ)用郵便葉書
白山丸(はくさんまる)最終引揚船
多々見良三(たたみ りょうぞう)舞鶴市市長
伊庭 節子(いば せつこ) NPO法人まいづるネットワークの会 理事長

舞鶴引揚記念館→こちら

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<政府推薦の国宝「東寺百合文書」>

東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)
東寺(とうじ)に伝えられた日本中世の古文書 (こもんじょ)
加賀藩主・前田綱紀(まえだつなのり)
百合(ひゃくごう)
百合百話 (ひゃくごうひゃくわ)
京都府立総合資料館の金谷(かなや)浩志館長
桐箱(きりばこ)
東寺は、正式名称を「教王護国寺」(きょうおうごこくじ)
東寺は、鎮護国家(ちんごこっか)を目的とした寺
都の正門ともいえる「羅城門」(らじょうもん)
西寺(さいじ)
空海は、東寺を真言宗の根本道場 (こんぽんどうじょう)として運営
弘法大師(こうぼうだいし)
寺僧(じそう)組織
西院御影堂(さいいんみえいどう)の文庫や宝蔵
文書箱(ぶんしょばこ)
宝蔵(ほうぞう)
端裏書(はしうらがき)
大袋田(おおぶくろだ)
人攫(さら)い田
追而書(おってがき)
『沙汰未練書』(さたみれんじょ)
三光寺 由実子(さんこうじ ゆみこ)
矢野荘例名(れいみょう)めぐり
天野 忠幸(あまの ただゆき)
新見 康子(にいみ やすこ)
右筆(ゆうひつ)
御内書(ごないしょ)
足利義詮(あしかが よしあきら)
楮(こうぞ)
代銭納(だいせんのう)、為替(かわせ)
起請文(きしょうもん)
略押(りゃくおう)
森泰長(もり たいちょう)東寺執事長
新見康子(にいみ やすこ)東寺文化財保護課長
上島有(うえじま たもつ)摂南大名誉教授

京都府立総合資料館東寺百合文書WEB→こちら

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以下、9月25日記載の記事再掲

世界記憶遺産はユネスコの世界記憶遺産国際諮問委員会(IAC)での審査を経て2年に1度登録が行われます。
今までの日本の世界記憶遺産

2011年「山本作兵衛氏の炭坑の記録画および記録文書」
(平成23年)5月25日、福岡県田川市と福岡県立大学が共同で申請した「山本作兵衛氏の炭坑の記録画および記録文書」が、日本で初めて世界記憶遺産に登録。
山本作兵衛(やまもと さくべい)

記憶遺産に登録されたのは、福岡県田川市が所有する絵画585点、 日記6点、雑記帳や原稿など36点と山本家が所有し福岡県立大学が保管する絵画4点、 日記59点、原稿など7点の合計697点です。→こちら

2013年「御堂関白記」及び「慶長遣欧使節関係資料」
日本ユネスコ国内委員会として初めてユネスコに推薦して「登録」が決定
御堂関白記(みどうかんぱくき)
慶長遣欧使節(けいちょうけんおうしせつ)

「御堂関白記」は、平安中期、政治家として栄華を極めた藤原道長(西暦966年~1027年)の自筆日記です(自筆本14巻、古写本12巻、公益財団法人陽明文庫所有)
「慶長遣欧使節関係資料」は仙台藩主伊達政宗が使節としてスペイン及びローマに派遣(西暦1613年~1620年)した支倉常長が持ち帰った遺品から構成されています。
こちら

2015年『舞鶴への生還 1945-1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録』と『東寺百合文書』
今回の登録:上記記事

以上「世界記憶遺産」としての登録は5件になりました。

次の登録決定は2017年です。2015年9月25日に次の2件が国内候補に決定しました。
2017年のユネスコ「世界記憶遺産」登録の国内候補
群馬県にある特別史跡「上野三碑」
第2次世界大戦中に外交官の故杉原千畝氏がユダヤ人に発給した「命のビザ」の関係資料

音訳の部屋リビングルーム記事→こちら

ノーベル物理学賞に梶田隆章さん

2015年10月8日

2015年10月8日
10月6日 梶田隆章(かじた たかあき)さんがノーベル物理学賞
・・5日に大村智さんがノーベル医学・生理学賞決定のニュース。群馬県立点字図書館に出かけ、その後旅をしている間に6日、梶田隆章さんのノーベル物理学賞のニュース。嬉しいことが続きます。

ーーNHKニュース一部引用
ことしのノーベル物理学賞の受賞者に、物質のもとになる最も基本的な粒子のひとつ「ニュートリノ」に質量があることを世界で初めて観測によって証明し、「ニュートリノ」には質量がないと考えられてきたそれまでの素粒子物理学の定説を覆した東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんが選ばれました。合わせて、カナダのクイーンズ大学の名誉教授、アーサー・マクドナルド氏も選ばれました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、5日に医学・生理学賞の受賞が決まった大村智さんに続いて24人目で、物理学賞の受賞は、去年の赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて11人目となります。

<関係する言葉>
梶田隆章(かじた たかあき)東京大学宇宙線研究所所長
小柴昌俊(こしば まさとし)ノーベル物理学賞 梶田隆章さんの師
戸塚洋二(とつか ようじ)東京大学特別栄誉教授 梶田隆章さんの先輩
赤崎勇(あかさき いさむ)ノーベル物理学賞
天野浩(あまの ひろし)ノーベル物理学賞
中村修二(なかむら しゅうじ)ノーベル物理学賞
益川敏英(ますかわ としひで)名古屋大特別教授 素粒子の研究でノーベル物理学賞
小林誠(こばやし まこと)名古屋大特別教授 素粒子の研究でノーベル物理学賞
南部陽一郎(なんぶ よういちろう)ノーベル物理学賞 素粒子論
吉川弘之(よしかわ ひろゆき)産業技術総合研究所理事長元東京大学総長
毛利衛(もうり まもる)日本科学未来館館長
鈴木厚人(すずき あつと)岩手県立大学長ニュートリノ検出装置カムランドを発案・建設
中畑雅行(なかはた まさゆき)東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設 施設長
奥村公宏(おくむら きみひろ)東京大学宇宙線研究所准教授
関谷洋之(せきや ひろゆき)東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設助教
池田一得(いけだ もとやす)東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設助教
佐藤文隆(さとう ふみたか)日本の宇宙物理学者・理論物理学者 京都大学名誉教授
牧二郎(まき じろう)日本の理論物理学者 京都大学名誉教授
駒宮幸男(こまみや さちお)東京大学素粒子物理国際研究センターのセンター長
広瀬友靖(ひろせ ともやす)北里大学・准教授 梶田から指導
晝馬明(ひるま あきら)浜松ホトニクス(株) 代表取締役社長 光電子増倍管開発

素粒子(そりゅうし)
神岡鉱山(かみおかこうざん)
陽子崩壊(ようしほうかい)
光電子増倍管(こうでんしぞうばいかん)

ノーベル医学・生理学賞に大村智さん

2015年10月8日

2015年10月5日
大村 智(おおむら さとし )さんがノーベル医学・生理学賞受賞
ーーNHKニュース一部引用
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、熱帯の寄生虫の病気に効果がある抗生物質を発見したことなどで知られる北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、アイルランド出身の研究者と中国の研究者と共に選ばれました。

大村さんは山梨県韮崎市出身の80歳。山梨大学を卒業後、北里大学薬学部の教授や北里研究所の所長などを務め、現在は北里大学特別栄誉教授を務めています。
大村さんは、これまで微生物由来の有機化合物を多数発見し、薬学研究の分野で優れた業績を上げました。

大村智さんは、アイルランド出身でアメリカ・ドゥルー大学の名誉リサーチフェローを務めるウイリアム・キャンベル氏、それにマラリアに効果のある「アルテミシニン」という化合物を発見した中国の研究機関に所属する屠※ユウユウ氏と共にことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれました。
※「ユウ」は「口」に「幼」 2回繰り返す

<関係する言葉>
大村智(おおむら さとし )
野依良治(のより りょうじ)ノーベル賞受賞者
後藤 俊夫(ごとう としお)理化学研究所創薬・医療技術基盤プログラムディレクター
塩見和朗(しおみ かずろう)北里大教授 大村さんの弟子
上村大輔(うえむら だいすけ)神奈川大学教授 有機化学者、天然物化学者
屠ユウユウ(ト・ユウユウ)NNNニュース他(トゥー・ユーユー)朝日新聞
秦藤樹(はたとうじゅ)博士
ダニが原因の皮膚病「疥癬(かいせん)」
河川盲目症(かせんもうもくしょう)
北里研究所(きたさとけんきゅうしょ)→こちら
北里大学(きたさとだいがく)

世界記憶遺産の国内候補「上野三碑」「命のビザ」読み方

2015年9月25日

2015年9月25日
2017年のユネスコ「世界記憶遺産」登録の国内候補に群馬県にある特別史跡「上野三碑」と第2次世界大戦中に外交官の故杉原千畝氏がユダヤ人に発給した「命のビザ」の関係資料が決まりました。
「上野三碑」の読み方はは世界遺産を目指して作成された高崎市の上野三碑のページを参照しました。→こちら

1)上野三碑(こうずけさんぴ)
7世紀から8世紀にかけて群馬県高崎市に作られた3つの石碑、上野三碑は短い碑文の中に古代の社会制度や宗教といった多くの情報が含まれている。

多胡碑(たごひ)高崎市の上野三碑:多胡碑ページ・群馬県のページ・吉井町多胡碑記念館・世界大百科事典 第2版・Wikipedia *(たごのひ)百科事典マイペディア・デジタル大辞泉

日本三古碑のひとつであり 他に那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)栃木県大田原市(おおたわらし) 多賀城碑(たがじょうひ)宮城県多賀城市
<関係語>
笠石(かさいし)・碑身(ひしん)・台石(だいいし)
羊(ひつじ)という渡来人(とらいじん)
緑野屯倉(みどののみやけ)
佐野屯倉(さののみやけ)
窯業(ようぎょう)
牛伏砂岩(うしぶせさがん)
花崗岩質砂岩(かこうがんしつさがん)
転石(てんせき)
天引石(あまびきいし)
丸底彫り(まるぞこぼり)
上野国(こうずけのくに)古くは上毛野国(かみつけぬのくに)
片岡郡(かたおかこおり)緑野郡(みどのこおり)甘良郡(かんらこおり)三郡(みつのこおり)
下多治比真人(たじひのまひと)
二品穂積親王(にほんほづみのみこ)
石上尊(いそのかみのみこと)
藤原尊(ふじわらのみこと)
多胡郡(たごのこおり)の郷名
織裳(おりも)郷
韓級(からしな)郷
矢田(やた)郷・古くは「八田」
大家(おおやけ)郡*WEB地図では大家郷・御門(みかど)多胡郡家(たごぐうけ)
武美(むみ)郡*WEB地図では武美郷
山部(やまべ)郷
参考 上野三碑:多胡碑 | 高崎市のページ→こちら (銘文の読み方もあります。)

山上碑(やまのうえひ)高崎市の上野三碑:金井沢碑のページより・特別史跡金井沢碑・山上碑及び古墳保存対策検討の報告より

放光寺(ほうこうじ)の長利[ちょうり]
黒売刀自(くろめとじ)
佐野三家(さののみやけ)屯倉(みやけ)
建守命(たけもりのみこと)
大児臣(おおごのおみ)
新川臣(にっかわのおみ)
山王廃寺(さんのうはいじ)
長利僧(ちょうりのほうし)
輝石安山岩(きせきあんざんがん)
山上(やまのうえ)古墳
凝灰岩(ぎょうかいがん)
参考 上野三碑:山上碑及び古墳 | 高崎市のページ→こちら (銘文の読み方もあります。)

金井沢碑(かないざわひ)高崎市の上野三碑:金井沢碑のページより※(かないざわのひ)特別史跡金井沢碑・山上碑及び古墳保存対策検討の報告より

神亀(じんき)
三家氏(みやけし)
佐野三家(さののみやけ)
上野国群馬郡下賛郷高田里(こうずけのくにくるまのこおりしもさぬごうたかだのさと)
物部君(もののべのきみ)
三家毛人(みやけのえみし)・知万呂(ちまろ)の兄弟と礒部君身麻呂(いそべのきみみまろ)
国郡郷里(こくぐんごうり)制
輝石(きせき)安山岩(あんざんがん)
上野国(こうずけのくに)群馬郡(くるまのさと)下賛郷(しもさぬごう)高田里(たかだのさと)
家刀自(いえとじ)
加那刀自(かなとじ)
三家毛人(みやけのえみし)
鍛師(かぬち)
石文(いしぶみ)
参考 上野三碑:金井沢碑 | 高崎市のページ→こちら (銘文の読み方もあります。)

関係語
大陸からの書体の伝播(でんぱ)
上毛かるた(じょうもうかるた)
2)命のビザ
杉原千畝(すぎはらちうね)がユダヤ人を救うために発給したビザなどのリスト
関係語:岐阜県八百津(やおつ)町

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世界記憶遺産はユネスコの世界記憶遺産国際諮問委員会(IAC)での審査を経て2年に1度登録が行われます。
今までの日本の世界記憶遺産

2011年「山本作兵衛氏の炭坑の記録画および記録文書」
(平成23年)5月25日、福岡県田川市と福岡県立大学が共同で申請した「山本作兵衛氏の炭坑の記録画および記録文書」が、日本で初めて世界記憶遺産に登録。
山本作兵衛(やまもと さくべい)

記憶遺産に登録されたのは、福岡県田川市が所有する絵画585点、 日記6点、雑記帳や原稿など36点と山本家が所有し福岡県立大学が保管する絵画4点、 日記59点、原稿など7点の合計697点です。→こちら

2013年「御堂関白記」及び「慶長遣欧使節関係資料」
日本ユネスコ国内委員会として初めてユネスコに推薦して「登録」が決定
御堂関白記(みどうかんぱくき)
慶長遣欧使節(けいちょうけんおうしせつ)

「御堂関白記」は、平安中期、政治家として栄華を極めた藤原道長(西暦966年~1027年)の自筆日記です(自筆本14巻、古写本12巻、公益財団法人陽明文庫所有)
「慶長遣欧使節関係資料」は仙台藩主伊達政宗が使節としてスペイン及びローマに派遣(西暦1613年~1620年)した支倉常長が持ち帰った遺品から構成されています。
こちら

明治日本の産業革命遺産「韮山反射炉関連」の読み方

2015年9月22日

2015年9月22日
7月15日「明治日本の産業革命遺産」世界文化遺産に登録決定(読み方)のブログを音訳の部屋リビングルームに掲載しました。

静岡県には伊豆の国市に韮山反射炉があります。現在、訪れる方も多いようで伊豆全体がにぎやかになっているとのこと。韮山反射炉製造に携わった江川邸は国の重要文化財に指定されており、玄関武家屋敷の正式な出入り口は08年の大河ドラマ「篤姫」のシーンに使われました。

千利休や北条早雲などが愛した「韮山竹の道」など内庭は春、秋に一般公開されます。江川邸にはパン祖の碑もあります。「しずおかはなさんぽ」より 春→こちら 秋→こちら

明治日本の産業革命遺産の中で、特に静岡県にある「韮山反射炉関連」の読み方を調べましたので関連の書籍を音訳・点訳なさる方はご利用ください。伊豆の国市の歴史関係の言葉も拾ってあります。

ブログに載せた「明治日本の産業革命遺産」世界文化遺産に登録決定(読み方)も音訳の部屋の項目に加えました。

「明治日本の産業革命遺産」世界文化遺産 読み方→こちら
明治日本の産業革命遺産・韮山反射炉関連 読み方→こちら

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