「音訳の部屋」リビングルーム > 音訳・点訳・ことば

音訳・点訳・ことば

日本航空・再上場 報道による日本の読み方

2012年9月19日

2012年9月19日

日本航空が今日、東京証券取引所に再上場します。
NHKニュースでは(にほんこうくう) と読んでいました。
音訳の部屋内の「日本(にほん・にっぽん)の読み方辞典」 に以前から日本航空の読み方の記載はありましたが、再上場された日本航空を報道がどのように読むか見守ってきました。以前と同じように読んでいます。

—以下 NHKニュースより一部引用—こちら(音声あり)WEBニュースは直になくなることをご承知下さい。

破綻から2年8か月 日航・再上場の軌跡 2012年(平成24年)9月19日[水曜日] 4時18分
おととし経営が破綻し国の支援を受けながら再建を進めてきた日本航空は、19日、破綻から2年8か月という異例の早さで東京証券取引所に株式を再び上場します。これで日本航空は国の支援のもとでの再建を終え、独立した民間企業として再スタートを切ります。・・・以下略

—以上 NHKニュースより一部引用—

虹に関する言葉

2012年9月18日

2012年9月18日

昨日、二重の虹を見て、虹に関する言葉が気になり調べました。
国語辞典には虹に関する言葉は少ししかありません。
NHK気象ハンドブック、NHKことばのハンドブックにも載っていません。

WEB上の虹に関する言葉を調べ、気象庁の天気相談所に聞いてみました。
虹に関しては気象で取り上げることは少ないので、気象庁で決まった読み方はないとのこと。
NHKや国語の研究者と読み方を相談することもあるようです。

そのようなことが分かって、音訳の部屋の『気象用語読み方辞典』に載せることはできませんが、文学などで用語が出てくることもありますので、Wikipediaも含め「天空博物館」等WEBで探した読み方を記載します。
音訳の部屋の『なるほど読み方辞典』にも転記しておきます。

読み方はこんな例がありますよ・・・と言うことだと承知しておいて下さい。
虹に関する言葉が出てきた時、参考にしていただければうれしいと思います。
—————————————————————–
WEBで探した言葉と読み方(こんな読み方をしていました・・・と言うことです)
<虹に関する言葉>
主虹(しゅこう、しゅにじ)または第一次虹 *Wikipedia*天空博物館WEB
副虹(ふくこう、ふくにじ)または第二次虹 *Wikipedia*天空博物館WEB
天気相談所によると、相談されると(○○にじ)の方が分かりやすいと答えるそうです。
雄虹(おにじ)*日本国語大辞典
雌虹(めにじ)*日本国語大辞典
過剰虹(かじょうにじ)*大辞林第二版(三省堂)*Wikipedia
干渉虹(かんしょうにじ)Wikipedia
白虹(しろにじ、はっこう)*Wikipedia*天空博物館WEB
白虹(はっこう)*大辞林第二版(三省堂) 白色の虹 霧などのときに見られ、兵乱の兆しとされた。白虹事件(はっこうじけん)が続いて記載。1918年大阪朝日新聞に対する言論弾圧事件
赤虹?読み方は出ていません。
霧虹(きりにじ)*Wikipedia
雲虹(くもにじ)個人WEBに載っていました。参考までに。
水平虹(すいへいにじ)音訳の部屋
月光虹? 県立ぐんま天文台WEBにありましたが読み方なし。
月虹(げっこう)*大辞林第二版(三省堂)*石垣島天文台
反射虹?読み方は出ていません。
蕪虹・株虹(かぶにじ)*天空博物館WEB
逆さ虹(さかさにじ)*Wikipedia
星虹(せいこう)*Wikipedia
彩虹(さいこう)*大辞林第二版(三省堂)
朝虹(あさにじ)*広辞苑
夕虹(ゆうにじ)*広辞苑

「編集者(出版関係者)読み方辞典」作成

2012年9月12日

朝晩涼しく、楽になりましたが、夏風邪をひいた友人がいます。
夏の猛暑の疲労が残っていますので気をつけたいと思います。

音訳の部屋に「編集者(出版関係者)読み方辞典」をUPしました。→こちら

音訳・点訳で原本の”あとがき”等にでてくる編集者(出版関係者)の読みに苦労します。
編集者の読みが分かった時、「装丁者読み方辞典」に入れておいたのですが、装丁者読み方の中には写真家の方もいれてありますので、盛りだくさんになっていました。

そこで新しく「編集者(出版関係者) 読み方辞典」を作成しました。
音訳・点訳で原本のあとがき等に出てくる、編集者や出版関係者の名前は、一般的に読んでおいでのところも多いと思います。

編集者は書籍を作るにはとても大事な方々ですが、人数が多く異動も多いので、名前を掲載してある辞典などありません。
出版社等に問い合わせる皆様もおいでのことと思います。
調査した資料を少しでも共有できたら嬉しいと思います。
WEBからの調べも含め、編集者以外の出版関係者も一部取り上げてあります。

編集者は異動することが多いので、探した時点での所属であることを承知しておいて下さい。
過去・将来において違う出版社・部署の所属であることが多いのです。
記載した時点ですでに異動されていることもあります。

原本の文中にでてきた編集者で、出版社等に問合せ、読みがわかる編集者がありましたら、
典拠を添えてメールでお知らせください。

*************************************************

9月14日追記

早速、9月13日にメールで情報をいただきました。

名前・住所等記載後、コメント欄に
——————————————————————-
双葉社 編集局長 赤坂 了生 あかさか りょうせい
○○市立中央図書館の職員が双葉社に読み方を問い合わせた結果です。
——————————————————————-

典拠を示していただき、感謝して追加。
最初の情報でしたので、例として、必要事項を記載しました。
ありがとうございました。

「BI」「Basic Income」「ベーシックインカム」

2012年9月7日

9月7日

選挙が近づいているのでしょうか?各政党とも党首選びに懸命です。

「BI」「Basic Income」「ベーシックインカム」という言葉が時々、報道に出ます。
「BI」「Basic Income」「ベーシックインカム」全て(ベーシックインカム)
*基本的(ベーシック)な所得(インカム)

世界的には
BIEN(Basic Income Earth Network)(ベーシック・インカム国際ネットワーク)又は               (ベーシック・インカム世界ネットワーク)
各地域に
BIEN(Basic Income European Network)(ベーシック・インカム欧州ネットワーク)
BIJN(Basic Income Japanese Network)(ベーシックインカム日本ネットワーク)
→こちら
BI(ベーシックインカム)との対立軸がBC(ベーシックキャピタル)とのこと

◇ベーシックインカムとは立命館大学大学院 先端総合学術研究科データベースによると→
こちら
個人ベースで、資力調査および就労要請なしに、すべての人に無条件であたえられる所得

用語の詳しい説明についてはリンクしたページをご覧ください。

出生前検査/出生前診断:出生と~前~(~ぜん・まえ~)の読み

2012年9月1日

◇追記
9月16日(日)午後9:00
NHKスペシャル 「出生前診断 その時夫婦は」の番組で
出生前診断(しゅっしょうぜんしんだん)と読んでいました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2012年9月1日 <ニュースのリンクはなくなることがありますのでご承知ください>

8月31日 NHKニュースで出生前検査について報道がありました。
(しゅっしょうぜんけんさ)と読んでいました。
ネットで検索すると29日のNHKでも(しゅっしょうぜんけんさ)(音声)

以前、出生前診断の読みを調べたときは
出生前診断
(しゅっせいぜんしんだん) 医学用語 NHK解説委員  文部科学省学術用語集
(しゅっせいまえしんだん) NHKアナウンサー
と読んでいました。

——————————————-

この言葉の中で出生という読みと~~前~~という読みについて調査しました。

——————————————-

◇出生について

辞書では広辞苑・日本国語大辞典・大辞林 すべて出生のつく言葉は(しゅっしょう)が①で(しゅっせい)は② です。
大辞林には出生前診断(しゅっしょうぜんしんだん)出生届(しゅっしょうとどけ)出生率(しゅっしょうりつ)等が載っています。

一般には出生(しゅっしょう)、医学用語では出生(しゅっせい)と言うことが多いようです。
ですから病院で出生届(しゅっせいとどけ)と言われておかしいと思うこともあるよう。
文部科学省学術用語集も遺伝学編にあるので(しゅっせいぜんしんだん)なのかもしれません。

WEB検索で役所のページではだいたい出生(しゅっしょう)のようです。
『NHK言葉のハンドブック第2版』P102に出生①シュッショー②シュッセイ 「出生率」「出生届」「出生地」などの複合語も、これに準ずる—とあります。

では法律ではどうでしょうか。
音訳の部屋の法律用語では参考文献より出生(しゅっしょう)(しゅっせい)両方を載せています。
WEBを探すと
弁護士ドットコム >法律用語大辞典 出生届(しゅっせいとどけ)→こちら
「日本司法支援センター」法テラス 法律関連用語集 出生届(しゅっせいとどけ)→こちら
弁護士事務所の用語集 出生届(しゅっせいとどけ)→こちら
法律では出生(しゅっせい)の方が多いようです。

一般的には出生(しゅっしょう)専門的には(しゅっせい)ということが多いようですが音訳・点訳するときには両方の読みがあることを知って読み、校正の人もそれを知っておくと良いのでしょう。

厚生科学審議会先端医療技術評価部会 出生前診断に関する専門委員会議事録に、出生前診断に関するこんな会話も載っています。→こちら(ページ内検索 しゅっせい)

——————————————-

◇~~前~~について

期日前投票
(きじつぜんとうひょう) 各選管のWEB・条文名の読み方・総務省ラジオCM
(きじつまえとうひょう) NHK静岡ニュース・日本テレビ系列
報道では分かりやすいように(きじつまえとうひょう)と言っているようです。

臨界前核実験
(りんかいぜんかくじっけん)大辞林 第三版 (三省堂)
(りんかいまえかくじっけん)WEBではこちらの方が多い
放送での読み方はどちらだったのでしょうか。

出生前診断(最初の文章参考)
(しゅっせいぜんしんだん) 医学用語、NHK解説委員  文部科学省学術用語集 産経新聞WEB2012/8/14→こちら
(しゅっせいまえしんだん) NHKアナウンサー 日本テレビ系ニュース
(しゅっしょうぜんしんだん) 国語辞典など一般的
(しゅっしょうまえしんだん)日本テレビ系ニュース2012/8/29( 音声)

2012年8月31日、8月29日
NHKニュースで出生前検査について報道がありました。
アナウンサーが(しゅっしょうぜんけんさ)と読んでいました。
これからはNHKも出生前診断(しゅっしょうぜんしんだん)と言うのかもしれません。
言葉の読みは時とともに変化していきます。
NHKは言葉の揺れをいつも調査して、時代に即した言葉を使用しているようです。

いろいろな報道に耳を傾けることは音訳・点訳で必要なことだと思います。

トップに戻る