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音訳・点訳・ことば

放射線測る単位 シーベルト(Sv)ベクレル(Bq)グレイ(Gy) 更新

2011年3月22日

このページは親ページ「音訳の部屋」にまとめて
「放射線計る単位シーベルト(Sv)ベクレル(Bq)グレイ(Gy)」
としてUPしてあります。 2011年6月20日記載

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3月15日夜10時30分 ブログを書いていたらグラグラと揺れて静岡で地震(富士宮で震度6強)
東北に始まり、太平洋沖、信濃そして静岡

日本列島揺れています。どうなっているのでしょうか?

新聞に放射線の単位が出てきます。
「音訳の部屋」単位一覧にも記載がありますが合わせてご覧下さい。
単位一覧の最初にある接頭語を組み合わせると少し単位が違っても読むことができます。
記載日 2011年
3月15日適宜 編集
3月16日適宜 追加
3月17日適宜 追加
3月23日適宜 追加

<参考サイト>
放射線医学総合研究所のサイトより→こちら 日経夕刊2011/3/15紹介
日本経済新聞→こちら

「音訳の部屋」にもまとめてあります。
単位一覧→こちら
接頭語はページ最初をご覧下さい。

鹿児島県環境放射線監視情報 用語説明詳細ページ→こちら 2011年3月17日追加
緊急被ばく医療研究センターQ&A→こちら 朝日2011/3/16紹介(健康について)

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東京電力のページ→こちら 2003/3/23追加

○放射線の単位について
グレイ(Gy)は、放射線が物質に当たったとき、そのエネルギーが物質にどれだけ吸収されたかを表す単位で、シーベルト(Sv)は人体が放射線を受けたとき、その影響の度合いを表す単位です。人体への放射線の影響を評価する際はシーベルト(Sv)を用います。

※下記のとおり換算します。
1nGy/h(ナノグレイ/毎時)
≒1nSv/h(ナノシーベルト/毎時)
=0.001μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)
=0.000001mSv/h(ミリシーベルト/毎時)

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・シーベルト(Sv)

人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測る物差しとして使われる単位。

---(参考)
「音訳の部屋」単位一覧の線量当量
μSv/h(マイクロシーベルト毎時)
mSv/h(ミリシーベルト毎時)

μ(マイクロ)とm(ミリ)の違い
単位1ミリシーベルトは1千マイクロシーベルト

YOMIURI ONLINE 3/16より   単位400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)

鹿児島県環境放射線監視情報 用語説明より
人体への影響を表すシーベルト(Sv)は、一般的にグレイ(Gy)に0.8をかけると換算できる。

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・ベクレル(Bq)

放射能を表す単位。1ベクレル(Bq)は、1秒間に1個の放射性核種が崩壊することである。

---(参考)
「音訳の部屋」単位一覧の放射能面密度
Bq/cm2 (ベクレル毎平方センチメートル)

2011/3/17朝日新聞追加
キュリー(Ci) 1キュリーは370億ベクレル

2011/4/12追加 京(けい)ベクレル、テラベクレル→こちら

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・グレイ(Gy)

放射線が当たった物質が吸収した放射線のエネルギーで表される放射線量。
1Gyは物質1kg当たりに1ジュール (J)のエネルギーが吸収されることを意味する。

--- (参考)
「音訳の部屋」単位一覧の吸収線量率(WEBでは吸収線量)
nGy/h (ナノグレイ毎時)
mGy(ミリグレイ)

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・cpm (カウント・パー・ミニットまたはシーピーエム、カウント毎分)

1分あたりの放射線計測回数「cpm」(カウント・パー・ミニット)で放射線量を表すこともある。
放射線測定機に1分間に入ってきた放射線の数を、人体への影響の大小は考慮せずに測る。
シーベルトやグレイに比べ大ざっぱなものだ。

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<関係する用語>

・同位元素の質量数の読み方

数字は原則として全体を1つの数字として読む
ヨウ素131 (左上131I) (ようそひゃくさんじゅういち) 半減期8.0日
セシウム137 (左上137Cs)(せしうむひゃくさんじゅうなな) 半減期30年
プルトニウム239 (左上239Pu)(ぷるとにうむにひゃくさんじゅうきゅう)(ぷるとにうむにひゃくさんじゅうく) 半減期2.4万年

雪洞の読み方(せつどう)(せっとう)(ぼんぼり)

2011年2月22日

もうすぐ雛祭り。
母が遠方から大事に抱えてきたお雛様を玄関に飾りました。
趣味で作っていた方のお雛様がとても美しかったのでゆずって頂いたとのこと。
ずいぶん昔のことで、制作した人も母も今はおりませんが、雛人形は私の手元で毎年春を迎えます。

雛人形 この雛人形には雪洞がありませんが・・・

雪洞の読み方「音訳の部屋」には二ヶ所読み方があります。
1)「暦のことば 読み方辞典(50音順)」→こちら
は行(ほ) 雪洞 (ぼんぼり) 『宮中歳時記』

2)茶道用語読み方辞典→こちら
雪洞 (せつどう) 風炉覆のこと 淡交社『茶道用語辞典』P210
雪洞(せっとう)木や竹のわくに白い紙を貼り、その一部に窓をあけ、茶炉(ちゃろ)などの上をおおうもの。『日本国語大辞典』 『広辞苑』
11.02.22備考付加 11.02.23国語辞典の記載付加

音訳の部屋では上記が載せてありますが、他の辞書、WEBも再調査しました。

<調べた国語辞典>

◇日本国語大辞典 第二版
・7巻P1403 雪洞(せっとう)
①木や竹のわくに白い紙を貼り、その一部に窓をあけ、茶炉(ちゃろ)などの上をおおうもの。・・・
②紙または絹張りのおおいのある手燭。・・・ぼんぼり
・7巻P1404 雪洞(せつどう)
①雪の洞穴(ほらあな)。倉庫用あるいは登山の雪中露営など、いろいろな用途に用いられる。
②⇒せっとう(雪洞)
・12巻 ぼんぼりP271
一[副]うすくすけてぼんやり見えるさま、はっきりしないさまを表わす語。ほんのり。ほっかり。
二[名]
①(雪洞)木や竹のわくに白い紙を張り、その一部に窓をあけ、茶炉(ちゃろ)などの上をおおうもの。せっとう。
②(雪洞)紙または絹張りのおおいのある手燭。また、柄(え)をつけ、その下端に台座をつけた小さな行灯(あんどん)・・・せっとう
他にも③中啓(ちゅうけい)の扇の一種。④耳の垢を掃う道具⑤干鱈・・・の料理。⑥ぼんぼり綿の略。⑦毛糸や羽毛などで作った丸い房。

◇広辞苑第五版
・雪洞(せっとう)P1502
①木竹の框(かまち)に白紙を貼り一部に窓をあけ、風炉の上をおおい助炭(じょたん)に用いるもの。
②⇒ぼんぼり
・雪洞(せつどう)P1502
①積雪期登山中の露営のために雪を掘って作った横穴。ゆきあな。スノー・ホール。
②⇒せっとう
・ぼんぼりP2486
①物がうすく透いてぼんやりと見えるさま。・・・
②(「雪洞」と書く)
ア)茶炉などに用いる紙張りのおおい。せっとう。 イ)絹または紙張りのおおいをつけた手燭(てしょく)
③中啓(ちゅうけい)の一 ④耳垢(みみあか)をとる道具。⑤料理の名⑥ぼんぼり綿(わた)の略

◇大辞林第二版
・雪洞(せっとう)P1411
①風炉の上をおおうもの。木や竹製の枠組みに白紙を張り、小さな窓を設ける。炭火を保たせるために使う。
②ぼんぼり
・雪洞(せつどう)P1411
登山で、露営または緊急避難用に雪中に掘る縦穴または横穴 →せっとう(雪洞)
・(雪洞)ぼんぼり
①紙張りのおおいのある小さい行灯(あんどん)、または手燭(てしょく) 
②中啓(ちゅうけい)の一
 ぼんぼり綿(ぼんぼりわた)

<茶道の専門書>

◇淡交社『茶道用語辞典』P210
雪洞(せつどう)風炉覆のこと。風炉にかぶせて、炭火を長くもたせるためのもの。
厚紙製の六角形で、必要のない時は折りたたむことができる。

<その他の書籍>
参考までに家にある書籍には下記のような記述もあります。

◇小学館『間違いやすい言葉の事典』 
P34に[雪洞の明り] ×せつどう ○ぼんぼり (制作者注 [雪洞]ではなく[雪洞の明かり]とあります。)
*雪洞に火をともす
 火をともす部分の木の枠組みに紙や絹を張り、柄(え)や台座を取り付けた小さな行灯(あんどん)。茶道で「雪洞(せつとう)」という道具があり「ぼんぼり」を「雪洞」と書くのはそれと形態が似ていることから来たものか。
 「雪洞」を「せつどう」と読めばまったく別の語となり、冬山登山で、野営のために斜面などの雪を掘ってつくる穴のこと。こちらは文字どおり雪のほらあなという意である。 

<WEB>より:以下は個人のページですので再調査はしていません。参考までに。

◇遠軽町公式ウェブサイト WEBえんがる 文化研修館(碧南層)→こちら
雪洞(せつどう)の記載がありますが、典拠は不明です。  (茶道)

◇雛飾り(初節句雛)の豆知識こちら
7.雪洞(ぼんぼり)の語源 (雛祭り)

◇点訳の校正をしている方 読み分け辞書 →こちら
●雪洞
 せっとう:(茶道で)木や竹の枠に白い和紙を張って一部に窓をあけ風炉の上を覆うもの
 せつどう:露営のため雪の斜面に掘ってつくる穴 (→雪洞を掘る)
 ぼんぼり:紙張りのおおいのある小さい行灯または手燭 (→明かりをつけましょ雪洞に)

◇ほぼ日刊イトイ新聞-声に出して読めない日本語→こちら
雪洞
せつどう 登山で、露営または緊急避難用に雪中に掘る縦穴または横穴。
せっとう (1)風炉の上をおおうもの。木や竹製の枠組みに白紙を張り、 小さな窓を設ける。 炭火を保たせるために使う。(2)ぼんぼり。
ぼんぼり 紙張りのおおいのある小さい行灯(あんどん)、または手燭(てしょく)。

 「音訳の部屋」制作に関しては、信頼できる専門書や辞書を参考資料として、個人で「読み方辞典」を作っています。
資料によっては同じ用語でも読み方が違っているものも多いのです。
はっきり間違いとわかるものは他の書籍を調べて書き換えています。
今回のように
雪洞(せっとう)(せつどう)(ぼんぼり)を「音訳の部屋」から調べるにはトップページの
下方にサイト内検索を用意しています。
疑問に思ったときにはここを検索してください。いくつかの読み方辞典が出てきます。
今回は最初に記載しましたように
1)「暦のことば 読み方辞典(50音順)」→こちら
は行(ほ) 雪洞 (ぼんぼり) 『宮中歳時記』

2)茶道用語読み方辞典→こちら
雪洞 (せつどう) 風炉覆のこと 淡交社『茶道用語辞典』P210 の記載があり、辞書を調べて、雪洞 (せっとう)も入れました。
また専門書で違う本を読んだ時には加筆します。

音訳・点訳時の大事な注意点
1)「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」ではいつも言っているのですが、パソコンの変換から読みを使わないで下さい。
変換ですと ぼんぼり(雪洞)です。
2)全文にルビがあるページはロボット検索か外国人向け、子供向けのページのことが多いので、点訳・音訳に使わないほうが良いでしょう。
3)音訳・点訳時、最終的に読みを決めるのは読んでいる本の内容によりご本人です。音訳の部屋は参考と思ってください。

「音訳の部屋」の制作者である私は専門書や辞書を調べて書いています。けっして漢字に強いのではありません。
文系でなかったので、漢字の読みか不得手・・・と言う出発点から制作が始まっています。
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なお、茶道に関しても(ちゃどう)(さどう)の読み方があります。
いずれ調査して記事にしたいと思います。

新鉱物「千葉石(ちばせき)」発見 

2011年2月16日

千葉県内で世界2例目となる主成分にメタンを含む新鉱物「千葉石」が発見された。
16日付の英国科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」で発表した。

————————以下時事通信による
千葉県南房総市の元採石場で発見された新鉱物が「千葉石」(学名チバアイト)と命名され、国際鉱物学連合(IMA)に承認された。
「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートと似た結晶構造で、内部にメタンなど天然ガス成分の分子を取り込んでいることを物質・材料研究機構や東北大などの研究チームが解明。
15日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に発表した。
 都府県名が付く鉱物は滋賀石、岡山石、新潟石、東京石、大阪石に続いて6番目。
メタンハイドレートと違ってエネルギー源にはならないが、希少価値があるという。
千葉石の透明な結晶を含む砂岩は16日から千葉県立中央博物館で公開される。
 千葉石の発見は1998年、千葉県館山市のアマチュア鉱物研究家本間千舟さん(63)が元採石場で不思議な形の白い結晶を見つけ、同博物館に持ち込んだのがきっかけ。
さらに2007年、同県市川市の西久保勝己さん(49)が良質の透明な結晶を採集し、解明に至った。同機構の門馬綱一研究員によると、千葉石を含む地層は約1800万年前、海底下2~3キロにあった。
海側プレートが陸側プレートの下に沈み込む境界付近で、有機物が地熱で分解されたメタンやプロパンなどが、かご状の結晶構造に取り込まれたと考えられる。
————————以上時事通信による

<関連語の読み方>

千葉石(ちばせき)
本間千舟(ほんま・ちぶね)
西久保勝己(にしくぼ・かつみ)
門馬綱一(もんま・こういち)独立行政法人物質・材料研究機構(茨城県つくば市)

滋賀石、岡山石、新潟石、東京石、大阪石の読み方については
和名で読むときには滋賀石(しがせき)新潟石(にいがたせき)大阪石(おおさかせき)のように(~~せき)と読むことが多いようです。
大阪石の読み方を調べた時にも(おおさかせき、おおさかいし)の両方の読みがありました。→こちら
岡山石(おかやませき、おかやまいし)も同様。
東京石に関しては読みが見つかりませんでしたが、他の例から見て(とうきょうせき)と一般には読むと思われます。

降灰の読み方(こうはい)(こうかい)-新燃岳噴火

2011年2月5日

新燃岳噴火が続いています。
報道から降灰の読み方が気になりましたので調査しました。

「音訳の部屋-読み方辞典」
気象用語と地学用語
に降灰の読み方があります。
気象用語関係の資料を参考にした読み方は(こうはい)
地学用語関係の資料を参考にした読み方は(こうかい)(こうはい)両方

気になりましたので気象庁に問合せをしました。
気象庁のページには
天気に関すること、気象や予報に関する用語などについては、「天気相談所」へお問い合わせ下さい・・・とあります。
電話に出られた方にお聞きしましたら正式には答えられない、平日に火山の部門に問い合わせるようにとのこと。

●専門家に聞くのでしたら文部科学省のオンライン学術用語集を見るのと同じですのでサイトにとびました。
オンライン学術用語集(こうはい) 気象学編、地震学編、地学編 すべて(コウハイ)になっています。
*現在はサイトがを見ることはできません。

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辞書をみますと
●日本国語大辞典第二版 降灰(こうかい) のみ
●広辞苑第五版 降灰(こうかい)降灰(こうはい)両方あり (こうはい)⇒(こうかい) (こうかい)のところには説明の後に気象学では(こうはい)という。・・と記述
●大辞林第二版 降灰(こうかい)降灰(こうはい)両方あり (こうはい)⇒(こうかい)

報道を聞いていますと降灰(こうはい)と読んでいます。
●NHKではネットに降灰(こうはい)と言っていたとありますので、NHKのサイトをみてニュースで音声が流れる時、聞きました。
見出しには 降灰 と出るのですが、アナウンサーは「火山灰が降り積もり・・・」と言い換えていました。
ーーーーーーーー以下『改訂版 NHK気象ハンドブック』P260より
降灰[コーハイ]
なるべく「(火山)灰が降る」「降った(火山)灰」などと言いかえる。使う場合は[コーハイ]と読み、[コーカイ]とは読まない。
ーーーーーーーー以上『改訂版 NHK気象ハンドブック』P260より
NHKの見解をネットで見つけました。→こちら (リニューアルによりリンク先変更2011年4月記載)
●民放では降灰(こうはい)と言っているようです。

国会議事録に記載があります。→こちら
行政では(コウカイ)と言っているとの記載です。
ーーーーーーーー以下国会議事録より抜粋
衆議院会議録情報 第174回国会 総務委員会 第9号
平成二十二年三月二十三日(火曜日)
○原口国務大臣 この鹿児島の降灰、コウハイと私たちは一般に呼ぶんですけれども、コウカイというのが行政で使う降灰対策については、本当に、御地元の皆様にこの場をかりてお見舞い申し上げたいと思います。
ーーーーーーーー以上国会議事録より抜粋

以上、私が調査した結果です。
どう読むかは音訳・点訳なさる方、ご自身でお決め下さい。

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