「音訳の部屋」リビングルーム

「朝三暮四(ちょうさんぼし)」と「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」

2010年1月22日

衆院予算委員会の質問:「朝三暮四」「朝令暮改」の四字熟語が話題になっています。

日本国語大辞典より

「朝三暮四(ちょうさんぼし)」

中国の狙公(そこう)が手飼いの猿に芧(とち)の実を与えるのに朝三つ暮れに四つとしたところ、少ないと猿が怒ったので、朝四つ暮れに三つとしたら喜んだという「荘子ー斉物論」などの故事。

眼前の差別にだけとらわれて、結局は同じであることを知らないこと、詐術をもって人を欺き愚弄すること、当座しのぎに適当にあしらうことの意などに用いられる。
朝四暮三(ちょうしぼさん)も同じ。

「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」

朝に命令を下し、その日の夕方になるとそれを改めること。命令がひんぱんに変わって一定しないこと。
朝改暮変(ちょうかいぼへん) 朝出暮改(ちょうしゅつぼかい) 朝立暮廃(ちょうりつぼはい)も同じ。

 難しいですね~~

 

いけばな用語読み方辞典 制作

2010年1月21日

「いけばな用語読み方辞典」を50音順で制作しました。→こちら

茶道用語、煎茶用語に続いていけばな用語もUPしました。
公共図書館にあった書籍を参考に作りましたが、書籍によりまた流派により読みに多少の違いはあります。
またいけばなに直接関係なくても関連語は拾ってあります。
読んでいる本に応じて辞書・参考書・WEB等も更に調査して下さい。

私ができる範囲で調査しましたが、辞書など全てを調べたわけではありません。
音訳・点訳時の参考になれば幸いです。

いけばなはひらがなで書きましたが

私が読んだ いけばなの本 によると(いけばな)は生花・活花・挿花とも書き
生花 (せいか) (しょうか)(いけばな)
活花(いけばな)
挿花(いけばな)
と記載されていることがあります。

「日本国語大辞典」によると
生花(いきばな)(いくはな)(いけばな)(しょうか)(せいか)(なまばな)
活花(いけばな)
挿花(さしばな)(そうか)

歴史的な記載のある本(たとえば書籍名など)では
活花(いけはな)  活花図大成 (いけはなずたいせい) 寛政元年刊
挿花(いけはな)  挿花株要記 (いけはなかぶようき)
 (いけはな)と読みを書いてある場合もあります。
Webcatからしらべると挿花は(そうか~~)と書籍の名前にかなをふってあることも多いようです。
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書籍の内容、年代、流派、著者により読み方に違いがあるようですので承知してお使い下さい。

東京オートサロン2010-痛車

2010年1月16日

寒いですね。
痛車、痛単車、痛チャリの読み方です。

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通常の車両に対し、なんらかの性能向上が図られた「チューンドカー」をメインに展示することで、多くのファンに人気の「東京オートサロン」
今年も、「幕張メッセ国際展示場」(千葉県千葉市)にて開催され、個性的な車両が来場者の目を引きつけている。
中でもより異彩を放っているのがチューニングカーエリアに展示された“痛車”の数々だ。
・・・・・・
痛車(いたしゃ)とは、漫画・アニメやゲームなどに関連するキャラクターやメーカーのロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行った車である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上雑誌記事参照

同様の改造を施した原付やバイクは痛単車(いたんしゃ):おたく好みの外装を施した自動二輪車
自転車の場合は痛チャリ(いたチャリ)と呼ばれる。

視覚障害者 脳裏に心眼ー田嵜裕季子氏(日経朝刊)

2010年1月14日

1月14日 日経朝刊 文化 

ビジュアル作家 田嵜裕季子(たさきゆきこ)氏の「視覚障害者 脳裏に心眼」が掲載されています。

ーーーー以下文章抜粋
2歳の時に失明し、色の記憶のないH氏が
「好きな色はクリーム色。暖かい印象があるから」「青は冷たく透明なイメージ」
「色について会話したり、色の描写のある小説を読んだりしているうちに、心の中で色のイメージが育った」
また
「視覚障害者の子ども達には、大好きな色がある」

田嵜さんは視覚障害者と晴眼者の間のコミュニケーションを作品のテーマにして10年ほどになる。
具体的に手掛けているのは、視覚障害者のインタビューを基にした映像作品だ。
ーーーー以上文章抜粋

この記事を見て私は音訳の処理について思うのです。
音訳者は視覚障害の方が色が分からないと言う前提で、写真やイラストの説明を必要以上にしすぎてはいませんか。
処理で説明をし過ぎると内容が伝わらなくなることがあります。
日経新聞がお手元にある方はぜひお読み下さい。
視覚障害の方は自然に敏感で鳥の鳴き声や水の音、頬を伝わる風など私たちよりもずっと感受性に優れている気がします。

研究者・浅川智恵子ーNHKプロフェッショナル

2010年1月13日

1月12日NHKプロフェッショナル仕事の流儀

あきらめなければ、道はひらける 研究者・浅川智恵子 

私は多忙で残念ながら見逃してしまいましたので、NHKのページから概要を拝見→こちら

自分にできることは、限られている
ーーーーーーーーーーー以下本文より
研究者・浅川が取り組むのは、視覚障害者や高齢者、また貧困などによって学校へ通えず、字の読めない人たちであっても、IT技術によって、さまざまな情報を簡単に手に入れられるようにする、いわばITのバリアフリーの研究だ。ホームページを音声で読み上げるソフトウェアの開発など、画期的な技術を次々に世界へ発信し続けている。7人の部下を率いるリーダーとして、浅川が大切にしているのが、多くの人を巻き込み、高い目標に向かって一緒に研究を進めていくことだ。14歳の時、事故が原因で失明した浅川。以来、1人で出来ることが制約される人生と向き合い続けてきた。浅川は、働きながら博士号を取得するなど、人一倍の努力を重ねながらも、多くの人の力を結集させることで初めて、1人では思いつきもしなかったような斬新(ざんしん)な研究が生まれることを確信している。
ーーーーーーーーーーー以上本文より

以下NHKのページをご覧下さい。

浅川氏のプロフィールはIBMのページにあります。→こちら

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