「音訳の部屋」リビングルーム

故郷からの便り・大雪

2012年2月3日

今日は節分、明日は立春。
暦に上では明日から春です。
寒い日が続きます・・・早く春がやってくるといいなあ!

故郷、新潟県上越市から雪の便りが届きました。
今年は豪雪で朝の雪踏みや雪下ろし、雪ほり(雪かき)で大変な様子。

雪がしんしんと降っている写真も届くのですが、今日は雪の合間の青空の写真が届きました。

雪の合間の青空

雪が降っていないときの風景は美しいのですが、雪国に住んでいる人たちは冬の生活は雪との戦いです。
近年は雪が少なくなり、雪国も住みやすくなったと言っていたのですが今年はとても多いのですね。

東北地方の皆様は大震災の後の大雪でさぞかし大変な思いをされておられると思います。
体調にお気をつけ下さい。

こんな大変な季節を過ごすので、雪国の春は山菜が豊かで、花や緑が美しいのでしょう。
これ以上雪が降らないように、早く春が来るように祈ります。

「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」の会場について

全国各地、この冬は雪が多いようです。
寒さの厳しい日が続きますがお元気でお過ごしでしょうか。

WOWOWで南半球の全豪オープンを観戦。今日は男子シングルスの決勝です。

「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」の会場のお願い

音訳・点訳では原本調査に辞書や参考図書を使うことが原則ですが、最近はネットで調べることが多くなりました。
ネットはだれでも平等で、その点がすばらしいのですが、辞書機能として使うには慎重に使用する必要があります。

2003年より、各地域の関係者からの依頼で音訳・点訳ボランティアさん対象の「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」をしてきました。

講座を始めた頃は、Webサイトも情報量が少なく、ネット環境は電話回線や手持ちのモバイルで充分でした。

平成24年1月から国立国会図書館蔵書検索システムNDL-OPACが新しくなり、東京都立図書館も23年12月に情報システムをリニューアル し、インターネットによる情報提供サービス等を拡充。

各図書館の横断検索も充実し、情報量は多くなり便利になりました。
講座でいろいろなサイトを閲覧していくには、ネット環境が整っている方が効率的です。

講座をする時には高速回線(ADSLや光ファイバーなど、一度に送れるデータ量が大きい通信回線)がある会場を選んで欲しいと思います。

私も持参のノートパソコンはXPを使用していましが、情報量の多いサイトを閲覧していくには無理がありますので、Win7に替えたところです。

「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」には
高速回線のネット環境・プロジェクター・マイク・予備のノートパソコンをお願いします。

詳細は音訳の部屋のページを見てください。→こちら

国立国会図書館NDL-OPAC・都立図書館蔵書検索システムをリニューアル

お知らせ
音訳の部屋ー読み方辞典」読み方辞書へのリンクNo.1こちら より
国立国会図書館資料検索NDL-OPAC
都立図書館蔵書検索
をご利用になっていらした皆様
国立国会図書館NDL-OPAC、都立図書館蔵書検索 共にシステムが新しくなりました。
WEBサイトにつながらない時が続きましたが「音訳の部屋」読み方辞書へのリンクNo.1からのリンクも変更し、調査できるようになりました。
タイトル(書名)・著者・出版者等、調査しやすいページにリンクを貼ってあります。
検索サイトにより調べられる項目が違いますので複数のサイトでお調べ下さい。

※NDL-OPACとは(国立国会図書館のページより)
NDL-OPAC(エヌディーエル・オパック)
正式名称:国立国会図書館蔵書検索・申込システム
英語名称:National Diet Library Online Public Access Catalog

国立国会図書館のサイトは
資料検索NDL-OPACと国立国会図書館サーチ(NDL Search)があります。

都立図書館のサイトは
蔵書検索と統合検索(東京都立図書館・区立図書館・都内公立図書館等)があります。

以前より読みに関しては調べにくくなったように思います。

システムの変更についての図書館の記事は下記に掲載されています。

◇平成24年1月から国立国会図書館蔵書検索システムNDL-OPACが新しくなりました。(2012.01.06)
こちら (2012.01.06)
◇2011/12/21東京都立図書館情報システムをリニューアル し、インターネットによる情報サービス等を拡充しました。→こちら

郵次郎のアドレスも変更になっていましたので訂正しておきました。
日本郵便とほぼ同じですが、郵次郎は地名を全国からの検索で調べることが出来ます。

野田改造内閣 副大臣・大臣政務官・内閣総理大臣補佐官 名前の読み方

野田改造内閣 閣僚名簿が首相官邸のサイトに掲載されています。
名前の読み方が必要な方はご案内します。

野田改造内閣 副大臣名簿(平成24/1/16)→こちら
野田改造内閣 大臣政務官名簿(平成24/1/16)→こちら
野田改造内閣 内閣総理大臣補佐官名簿(平成24/1/13)→こちら

直径記号(φ、Φ)の読み方について

2012年1月11日

円(丸型)の直径記号(φ、Φ)の読み方
直径記号(φ、Φ): 実際は○に斜め線「○に/」であって、これはギリシャ文字のφ、Φ(ファイ)に似ているがファイではなく、0と区別をつけるために○に斜め線を入れたもの。パソコンの文書では、似た形の文字であるギリシャ文字φ(ファイ)の斜体で代用します。

音訳の部屋「記号の読み方辞典」下方にφの読み方があります。→こちら (12)JIS製図 寸法補助記号
「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」で説明するのですが、実際の商品についての記載がないとよく分かりません。

ホームセンターでの買い物で一般的な商品に寸法補助記号(φ、Φ)の記載がありました。
買ってきたのは油こし紙とバケツです。

油こし紙
油こし紙 寸法表示の拡大

バケツ
22ℓ用のバケツ バケツの商品表示
サイズ部分拡大
アマゾンの情報
同じ商品をアマゾンで検索すると商品表示は下記のようになっています。
バケツ リス ベルクバケツ 22SB 本体 B
製品概要・仕様
サイズ:直径35×高さ33.8cm
本体重量:868g
材質:PP
原産国:日本
容量:22L

最近は視覚障がい者に商品の説明を読んだり、広報等で商品の話をすることもあると思います。
商品に出てきたときのφの読み方、製図用語等で一般的に使用されている読み方をネットで調べました。
JIS補助記号では読み方が決まっていますが、業界では様々な読み方がされており、Webでも議論がなされています。
手芸にも記号は使われるようです。
調査した概略を記載します。

▲日本工業標準調査会:データベース検索 JIS検索 Z8317-1より(音訳の部屋・記号の読み方)

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7.1寸法補助記号
寸法に次の補助記号を付けることによって、寸法付き形体の形状を識別する。寸法補助記号は、寸法値の前につける。
記号  意味   呼び方
φ   直径   まる又はふぁい
R   半径   あーる
□   正方形   かく
Sφ  球の直径   えすまる又はえすふぁい
SR  球の半径   えすあーる
記号 えんこ 円弧の長さ   えんこ
t   板の厚さ   てぃー
C  45°の面取り   しー
(注)ISO129-1は、Cを規定していない
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▲Webではwikipediaの直径記号の説明が分かりやすいと思います。→こちら
直径記号  一部引用させてもらいます。
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製図における直径記号「まる」の使用例
製図などでは、直径記号 (まる)で表される。
これはギリシャ文字のφ(ファイ)に似ているがファイではなく、
0と区別をつけるために○に斜め線を入れたものである。
パイと読まれることがあるがファイの聞き間違いからきたと思われる。
正しい読み方はJIS Z 8317に記されている通り「まる」である。
ただし、その後改定され「ふぁい」という読み方も記載されている
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▲Webの分かりやすい説明では
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製図などで円の直径を表す記号で、正しくは真円に斜め45度の斜線を引き、「マル」と読みます。数字の前に書くのが正式で単位はmmです。
パソコンの文書では、似た形の文字であるギリシャ文字φ(ファイ)の斜体で代用します。
・・・
直径1mmならφ1と書いて「まるいち」と読みます。
なぜか「パイ」と読む人が多くて困ります。
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▲実際にφを使っている商品を見てみます。

△茶碗→こちら 同じページの商品にいろいろな表示法がある。
緑釉飯碗 口径 15cm 高さ 6cm
うずめし碗(小)口径 11.5cm h 5.75cm
織部飯碗 φ 12.75cm h 7cm

△グラスなど 5.5φ×15.5H cm5こちら

△カラー試験管 適合試験管:外径18mmφ 16.5mmφ →こちら

△ホース Φ5 ホース内径5mm×1m

△エンビ管(水道管・電線管・一般管)やステンレス管 管径 内径 外径
厚さによりΦでも外径 内径がある

△三基計装 →こちら
寸法表記は、下記で統一するのが品が良いと思います。
外形寸法(幅・奥行・高さ):W1600×D800×H1800(mm)、厚さ:t1.6mm、穴径:Φ3mm

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製図にも使いますが・・・製図の方や建築の方たちは始めから分かって読んでいるようで・・・

φは製図では、直径を表す記号(まる)の代用として使用されることがある。この場合「パイ」と訛って読まれることがある。
△建築情報.net (1)建築用語辞典φ →こちら
よみ:ふぁい
50音別:ふ
種類別:空間デザイン
丸型のものの直径のこと。

同じネットでもこちらでは
△建築情報.net (2)建築用語φ→こちら
Φ
よみ:ぱい
50音別:は
種類別:インテリアコーディネーター
丸型のものの直径のこと。

△いろいろな読み方がされているのでわざわざ記載のあるサイトもあります。

機械製図の項
「φ」は「マル」と呼びます。
パイでもファイでもありません。

パソコンやワープロでは便宜上、「φ」(ギリシャ文字のファイ)を使いますが、
形が似ているから使っているだけで、本当は違うものなのです。

▲Yahoo!知恵袋にφについて、こんな記載があります。

マル
これは直径を表す記号であって、文字ではありません。
ただこの記号は、パソコンにはないのでギリシャ文字のファイで代用します。

それでファイと読む人もいます。
パイは誤読と思いますが、そんなところで人の和を乱してもしょうがないので
そう読む人が多ければ、合わせておきましょう。
基本的には単位はmmですが、場合によりけりです。

まとめ

私達音訳するものは原本にルビが振ってあればφを (まる、ふぁい、時にはパイでも)そのまま読むことになるのでしょう。
ルビがないときにはどうするか。

単発で商品があったら商品により
直径、口径、内径、外径、管径などと読んだ方が分かりやすい時もあるでしょう。
厳密には(まる)でしょうが、アマゾンではφ35×33.8h/cmと記載してあるバケツを商品表示でサイズ:直径35×高さ33.8cmと表示しています。

建築や製図などでたくさん表などに出てきたらやはり
まる とか ふぁい(JISの読みにあるので)と読むのでしょう。

単に径と記載のあるページもありますがJISには
φ   直径   まる又はふぁい
R   半径   あーる
の区別ががあります。

基本的には単位はmmですが、写真の油こし紙やバケツのようにcmで書いてあるものも多く、単位のないときには大きさで判断するようです。

<参考>ダイア(DIA)は英語の直径でDiameterと書く頭文字です。

△機械製図のページに実際に使っている例があります。
機械製図 寸法補助記号。→こちら

以上φについて調査したものを記載しました。
私も専門ではありませんので、あくまで調査した結果です。
音訳でφを読むときには、原本の内容と記述箇所により音訳者が判断してください。

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