大日本報徳社の読みについて(地元/文化庁・図書館の違い)
2016年1月28日
大日本報徳社は静岡県掛川市にあり、大日本報徳社大講堂は平成21年、国重要文化財に指定されました。
「大日本報徳社」の読みについて(だいにっぽんほうとくしゃ)か(だいにほんほうとくしゃ)か疑問に思いましたので調査しました。調査の結果は音訳の部屋「日本の読み方辞典」に反映しています。
(だいにっぽんほうとくしゃ)の読み
▲公益社団法人大日本報徳社 電話で使う目的を話して聞く。
(だいにっぽんほうとくしゃ)と読んで下さい・・・とのこと。
ホームページにルビがないのでつけてもらうように依頼。→こちら
古いホームページにはルビがないのですがアドレスが http://www4.tokai.or.jp/dainihonhoutoku/ と(dainihonhoutoku)になっています。※アドレスは制作者が自由につけます。読みの参考には注意が必要。
▲掛川市役所教育委員会社会教育課文化財係に聞く
文化庁への申請書を調べたら大日本報徳社大講堂(だいにっぽんほうとくしゃだいこうどう)となっており、市のパンフレットには(だいにっぽんほうとくしゃ)と記載
▲NHK静岡放送局に聞く
以前、大日本報徳社を取材して放送したときには(だいにっぽんほうとくしゃ)
▲他、ネット検索(だいにっぽんほうとくしゃ)の読み
・おやこアットエス(静岡新聞 2013.8)
・Wikipedia
・マピオン
※weblio辞書の(だいにっぽんほうとくしゃ)はWikipediaからの引用です。
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(だいにほんほうとくしゃ)の読み
図書館関係は(だいにほんほうとくしゃ)がほとんどです。国会図書館やCiNiiは原則として日本は(ニホン)と読んいます。日本書籍出版協会(Books.or.jp)に登録はありません。
▲掛川市立図書館(一つだけニッポン あとはニホン)
市のパンフレット案内には(だいにっぽんほうとくしゃ)となっています。同じ市立でも読みが違います。
▲静岡県立図書館(ニホン)
地域資料が主です。(貸出禁止が多い資料)
▲国立国会図書館(国会図書館は原則として日本はニホン)
▲CiNii(CiNiiは原則として日本はニホン)
▲大日本報徳社大講堂 – 文化遺産オンライン データNII 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 旧遠江国報徳社公会堂(大日本報徳社大講堂)とおみのくにほうとくしゃこうかいどう(だいにほんほうとくしゃだいこうどう)
▲文化庁の国宝・重要文化財(建造物)
旧遠江国報徳社公会堂(大日本報徳社大講堂)ふりがな: とおみのくにほうとくしゃこうかいどう(だいにほんほうとくしゃだいこうどう)※掛川市の申請は(だいにっぽん)だったようです。
▲他
※コトバンク(だいにほんほうとくしゃ)世界大百科事典からの引用です。
※weblio辞書の大日本報徳社大講堂(だいにほんほうとくしゃだいこうどう)は国指定文化財等データベースからの引用です。
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調査しての感想
音訳の部屋の日本の読み方に「大日本報徳社」があるので読みが気になります。静岡県立図書館へネットでの資料を持って調査に行きましたが、分かりませんでした。
「大日本報徳社」や掛川市役所教育委員会社会教育課文化財係に聞いて(だいにっぽんほうとくしゃ)と読むことが分かりました。
掛川市のホームページにもルビをつけて下さるようにお願いしました→こちら
音訳・点訳に携わる私たちがネットや新聞等、固有名詞にはできる限り読みをつけて下さるようにお願いしていきたいですね。
今回は静岡県内でしたので調査しましたが、広範囲にわたる書籍を読むとき、細かいところまで調査していたら時間が足りません。どこかで区切りをつけなくてはなりませんが、本文中、大事な言葉は入念に調べたいものです。
国立国会図書館やCiNiiは間違いはないのが普通です。本の数も多く、図書館の読みの方法で(日本)の読みのように、決めている言葉もあるようです。※作家では水上勉、柄谷行人など
「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」で、図書館の検索は本を探すため、郵便局の検索は郵便番号のため、マピオン等の検索は地図のためと言っていますが、まさにその通りです。私たちは利用させてもらっているのです。
音訳・点訳する者にとってはできる限り正しい情報を載せて下さるように願うばかりです。
ネットでの検索は元のページから情報は拡散していきます。
コトバンクは朝日新聞、朝日新聞出版、講談社、小学館などの辞書から、用語を横断検索できるサービス。
weblio辞書は665の専門辞書や国語辞典、百科事典から一度に検索する辞書サイト。
Wikipediaも最近はとても充実しています。
コトバンク・weblio辞書でも辞書サイトによって読みが違います。所属の方針に従って典拠は記載してください。
音訳の部屋も書籍や新聞、テレビ、ネットから情報を集めていますので、元の情報・記入間違い等、不安に思いながら制作しています。出来るだけ出典が異なる、二つ以上の信頼できるサイトを見て欲しいと願っています。