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音訳・点訳・ことば

「聴ける図書」身近に 「著作権」の緩和検討

2007年8月25日

8月25日 今日の日本経済新聞朝刊に 「聴ける図書」身近に の記事が出ています。
「録音図書」が、一般の図書館で自由に作成できるようになりそうだ。著作権の許諾が必要だったが、文化庁が規制を緩和する方向で検討を始めた。・・・との内容です。
「著作権」の緩和検討
・・・今後、自由に録音を認める図書館の条件や、視覚障害者だけでなく寝たきりでページをめくれない人にも利用を認めるかなどを検討する。・・・
欧米では、視覚障害者が使えるような形での複製は著作権侵害ではないとする考え方が一般的。・・・
以上が記事の概要です。詳細は日経の朝刊をご覧下さい。
簡単には日経ネットに載っています。→こちら
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文化庁が制度改正を早く決めるといいですね。
作家も著作権は大切ですから、続くような納得の行く制度を作って欲しいですね。
誰でも将来、寝たきりになることはありますから「録音図書」を聞ける制度が整っていたらありがたいと思います。

読みの調査方法について

2007年8月23日

[emoji:v-209] 長野県の方より読みの調査方法についてお便りをいただきました。
例1 「参河国聞書」こういう昔の本の読み方を調べるとき。   
例2 家紋の読み方「丸に作鷹羽」
調査事項が多くて困っておいでのようです。私も読みが苦手で「音訳の部屋ー読み方辞典」を作成しましたので、すぐに読みが分かるわけではありません。調査方法を調べて返信しました。
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例1 「参河国聞書」こういう昔の本の読み方
古い書籍は国会図書館の検索がいちばん出るのですがこれは載っていません。
Googleにこのまま入れても出ません。
私は「参河国聞書」の「参河国」と「聞書」を分けて検索しました。
「参河国」と入れると12番目に国会図書館デジタルアーカイブの読みの中に(ミカワノクニ)とあります。
**************************ここからは参考です。
そこから次の検索が分かります。→こちら
これは普通の国会図書館検索と違いデジタルアーカイブで試験中です。
これに「参河国」と「聞書」を別々に入れてでてくる本をクリックすると分かりますが・・・ちょっとめんどうですね。
*************************ここまではちょっと面倒ですので次がいい。
そこで今度はGoogleに「参河国 みかわのくに」と入れてみます。
そうするとたくさんでてきます。確かめのためです。
次にGoogleで「聞書」を見てみます。聞き書きとしてたくさんでます。
そこで「聞書 ききがき」といれますと博物館なども出てきます。
完全ではないですが(みかわのくにききがき)(みかわのくにのききがき)でいいようです。
例2 家紋の読み方。
家紋の読み方は数が多いのできりがありません。
似たようなものを探すしかありません。
丸に作鷹羽 このままでは検索できないと思います。
鷹羽 とGoogleに入れますと無料家紋辞典2000点があります。→こちら
これを見ると丸には(まるに)でよさそうです。
鷹羽は鷹羽文と入れてみると(たかのは)でいいようですが作がちょっと分かりませんね。作がつく例が見つかりません。
県立長野図書館に →こちら
レファレンスのページがあります。
自分の県内の人の調査はして下さいます。一度お尋ねしたらどうでしょうか。家紋の本があるかもしれません。
例1は愛知県立図書館に聞くと言うようにレファレンスがあれば自分の県の内容についての読みは他の県の方の調査もしてくれます。
Googleを調べるときにはサイト製作者の確かめと複数のサイトを調べて下さい。
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しばらくして返信がありました。
レファレンス・サービスを早速利用し問題を解決することができました。因みに、「参河国聞書」は「みかわのくにききがき」「丸に作鷹羽」は「まるにつくりたかのは」ではと言う事でした。出典も明らかにしてくださりとても参考になりました。
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私も文様の読み方に足すことが出来ましたので最後に図書館等のレファレンスについて司書の方に言われていることを記載しました。
レファレンスサービスは辞書で調べれば簡単に分かる調査を頼む人も多いので、私が情報ボランティアをしている静岡県立中央図書館では「自分で調査をした上で聞いて下さい」と「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」で言うように頼まれています。
また文献により違う読み方もありますので承知して下さい・・・といわれます。
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以上が最近読み方についてやり取りした内容の概略です。
参考になりますでしょうか。

暑気払い

2007年8月8日

8月に入ってから暑いですね。
音訳・点訳をするにも体調維持が大変ではないでしょうか。
一緒に情報ボランティアを続けてきた人たちと今日は「暑気払い」をしてきました。
「暑気払い」について辞書を調べました。
<広辞苑>岩波書店
 暑気払い(しょきばらい)ショキハライとも
     暑さをはらいのけるために、何らかの方法を講ずること。
<日本国語大辞典>小学館
 暑気払(しょきはらい)「しょきばらい」とも
     暑さをはらいのけること。
     また、そのために酒を飲むなど何らかの方法を講ずること。     
     あつさよけ。
<大辞林>三省堂
 暑気払い(しょきばらい)
     ①薬を飲んで暑気を払うこと。また、その薬。暑気はらい。
     ②暑さに負けそうになる心身を元気づけること。
      また、そのために何事かを催すこと。暑さよけ。
<日本語大辞典>講談社
     暑気のところに用例。暑気払い。
[emoji:v-205][emoji:v-206] そこで何らかの方法を講じなくてはと [emoji:v-275][emoji:v-272] を飲んで楽しく過ごしました。

『点訳・音訳のための医療関係用語集(改訂版)』

2007年7月28日

梅雨が明けたようです。
西日本は猛暑のようですがいかがお過ごしですか。
静岡地方は光化学スモッグ注意報が時々発令されます。
~書籍の紹介~
「音訳の部屋」でも生薬名・経穴名など東洋医学系の用語の読み方を作成していますが、ネットでは送れない漢字も多いので全てと言うわけにはいきません。
『点訳・音訳のための医療関係用語集(改訂版)』が出版され私も買い求めましたので御紹介します。
医療関係用語集

編集 神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団
発行 神奈川県ライトセンター
    2007年3月 第2版第1刷発行
特色(チラシより転記)
・用語数は1万1千語あまりに及び、新しい用語がたくさん盛りこまれています。
・「経脈名・経穴名」「医療用語」「人体解剖名」「生薬名・方剤名」「人名・書名」の五つの分野が全て網羅されています。
・点訳する際、マスあけする箇所に印をつけて表示しています。
 点訳表記は「日本点字表記法2001年版」に則ってまとめられています。
・付録として十四経脈経穴図、人体解剖図が巻末につけられています。
B5版 351頁
定価  3200円
【お問い合わせ・販売先】
神奈川県ライトセンター指導課 TEL 045-364-0024
(福)光友会 神奈川ワークショップ
   〒 252-0825 藤澤市獺郷(おそごう)1008-1
          TEL 0466-48-1500
          FAX 0466-48-1504
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[emoji:v-206] 点訳・音訳で鍼灸や東洋医学関係の専門書を扱っておられるボランティアの皆様には豊富な用語数がお役に立つと思います。
点訳の方にはマスをあける箇所が表示されていて便利とのことです。

新鉱物「大阪石」の読み方

2007年7月6日

先日、新聞に–大阪府箕面市の鉱山跡で8年前に発見された鉱物が国際鉱物学連合から新鉱物と認定され「大阪石」(学名・オオサカアイト)と名付けられた–と言う記事が載っていました。
asahi.com の記事→こちら
和名はどう読むのかとそれ以来テレビを気をつけて聞いていましたが報道はなかったようです。
報道局の方に聞いてみましたが不明とのことで、大阪石を発見したご本人である大西政之さんにメールで聞きました。
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お問い合わせの大阪石の読み方ですが、鉱物の和名には特に決められたものがありません。読み方にも決まったものはありませんが、最近は鉱物の和名を「・・・せき」と呼ぼうと言われている先生もおられますので、大阪石のふりがなは「おおさかせき」の方が無難かと思われます (私は口頭では言いやすいので「おおさかいし」を使用しています)。
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上のメールから決まった読みはないようです。
asahi.com の記事から写真を見て下さい。
青く輝き美しい石です。
8年前に発見、大学で7年がかりで組成を特定、論文を作成して、昨年国際鉱物学連合に申請、今年2月に認定書が届いたとのこと。
自分の発見した鉱物が「大阪石」と名付けられるまでには長い努力の道のりがあったのでしょうが、美しい石を見るとさぞかし嬉しいことでしょう。「大阪石」の読み方を探していて楽しいニュースを読ませていただきました。
大西政之氏のページ→こちら

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