茶道用語読み方辞典 ま行 ()()()()(

(ま)

(ま) 所作と所作の間合
前石 (まえいし) 蹲踞(つくばい)の役石(やくいし)の一種
前板 (まえいた)
前欠風炉 (まえかきぶろ) 火口(ひぐち)の上端が欠けた形の風炉
前瓦 (まえがわら) →前土器
前土器 (まえかわらけ) 半月形の素焼の土器
蒔絵 (まきえ)
蒔絵茶杓 (まきえちゃしゃく)
巻緒 (まきお)
巻返し (まきかえし)
巻紙 (まきがみ)
巻絹 (まきぎぬ) 表具裂の一種
巻締 (まきじめ)
蒔灰 (まきばい)
牧村兵部 (まきむらひょうぶ) 利休七哲、武将
巻物 (まきもの)
幕釉 (まくぐすり)
(まくら) 隅立(すみたて) 詰棒とも
枕炭 (まくらずみ) 炭の寸法
(まげ) 曲物の略称
曲建水 (まげけんすい)
曲水指 (まげみずさし)
曲物 (まげもの)
升釜 (ますがま) 茶湯釜の一種
桝高台 (ますこうだい) 高台の一種
升色紙 (ますじきし) 三色紙の一種
益田鈍翁 (ますだどんおう) 実業家 数寄者(1847〜1938)
桝床 (ますどこ) 踏込床の一形式
桝水指 (ますみずさし)
馬背垣 (まぜがき) 垣根の一種
斑唐津 (まだらがらつ) 唐津焼の一種
待合 (まちあい) 寄付(よりつき)、袴付(はかまつき)とも
待合掛 (まちあいがけ) 待合にかける掛物
待ち香 (まちこう)
町衆茶道 (まちしゅうさどう) ⇔武家茶道
町棗 (まちなつめ)
町触 (まちぶれ)
真中古 (まちゅうこ) 瀬戸茶入の一分類
松梅棗 (まつうめなつめ)
松浦鎮信 (まつうらちんしん)
(まつうらしげのぶ)『茶の湯用語集』
肥前平戸藩四代藩主
鎮信(ちんしん)流の祖
松尾芭蕉 (まつおばしょう) 元禄期の俳人
松尾流 (まつおりゅう) 茶道流派の一つ
松笠 (まつかさ) 松笠形のこと
松毬 (まつかさ) 交趾型物香合(こうしかたものこうごう)
松重 (まつがさね) 相伝八種帛紗の一つ
松風 (まつかぜ) 茶釜の湯の煮え立つ音の形容詞
松唐草 (まつからくさ) 相伝八種帛紗の一つ
松唐草炭斗 (まつからくさすみとり) 炭斗の一種
松皮菱 (まつかわびし) 文様の一種
末客 (まっきゃく) 詰(つめ)とも
松坂(阪)万古焼 (まつざかばんこやき)
松平不昧 (まつだいらふまい) 江戸後期の大名・茶人(1751〜1818)
名は治郷(はるさと)
抹茶 (まっちゃ)
抹茶壺 (まっちゃつぼ)
抹茶茶碗 (まっちゃちゃわん)
抹茶碗 (まっちゃわん)
松永久秀 (まつながひさひで) 戦国時代の武将(1510〜1577)
松木煙草盆 (まつのきたばこぼん)
松屋会記 (まつやかいき) 奈良漆屋源三郎家の久政・久好・久重三代の
他会記の集成
松屋肩衝 (まつやかたつき) 大名物 漢作唐物肩衝茶入のもっとも著名なもの
塗師松屋源三郎が所持 もとは松本珠報(しゅほう)が
もっていて松本肩衝といわれた
松屋久重 (まつやひさしげ) 奈良の塗師松屋五代(1566〜1652)
松屋久政 (まつやひさまさ) 奈良の塗師松屋三代(生年不詳〜1598)
松屋久好 (まつやひさよし) 奈良の塗師松屋四代(生年不詳〜1633)
真壺 (まつぼ) 葉茶壺の一種
松屋三名物 (まつやさんめいぶつ) 奈良の塗師、松屋に伝来する三名物
窓二重 (まどにじゅう) 竹花入の一種
真那賀 (まなか) 香木の一種
間中 (まなか) 四畳半で半畳分の畳が中央にくる場合、その半畳の畳
ここから半間(はんげん)・一間の半分の寸法
真中次 (まなかつぎ) 薄茶器の一種(しんなかつぎ)のこと
古い読み方
真南蛮 (まなんばん) 真那蛮・真那斑とも書く 香木の一種
蝮爪 (まむしづめ) 五徳の爪の名称の一種
豆色紙 (まめじきし) 小色紙とも呼ばれる
豆撒き石 (まめまきいし) 飛石の打ち方の一種
繭籠 (まゆかご) 籠花入の一種
眉風炉 (まゆぶろ) 風炉の一種
(まゆみ)
毬棗 (まりなつめ)
(まる) 点前などで間違った時など丸をつけたと称する
丸板(円板) (まるいた)
丸釜 (まるがま)
丸釜風炉 (まるがまぶろ)
丸毬打 (まるぎっちょ) 炭の寸法
丸管炭 (まるくだずみ) 炭の寸法
丸香台 (まるこうだい) 薄板の一種
丸三宝 (まるさんぽう) 熨斗台の一種
丸卓 (まるじょく) 棚物の一種
丸畳 (まるだたみ) 一畳の広さをもつ畳のこと
丸太縁 (まるたぶち) 炉縁
丸太舟 (まるたぶね) 竹花入の一種
丸撓め (まるため) 茶杓の櫂先(かいさき)の折り曲げ方
丸壺 (まるつぼ)
丸棗 (まるなつめ)
丸灰 (まるばい) 風炉の灰型の一種
丸灰押切 (まるばいおしきり) 風炉の灰型の一種
丸灰掻上 (まるばいかきあげ) 風炉の灰型の一種
丸風炉 (まるぶろ) →丸釜風炉
丸窓 (まるまど)
丸回し (まるまわし)
回し出し (まわしだし)
回し拭き (まわしぶき)
廻し篩 (まわしぶるい)
まわり茶道口 (まわりさどうぐち)
廻り炭之式 (まわりずみのしき) 七事式の一つ
廻り点 (まわりだて)
回り摘み (まわりづみ)
廻り花之式 (まわりばなのしき) 七事式の一つ
廻り縁 (まわりぶち)
万字釜 (まんじがま)
饅頭抜け (まんじゅうぬけ)
政所釜 (まんどころがま)
政所茶 (まんどころちゃ) 滋賀県東部
万福寺 (まんぷくじ) 京都宇治

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(み)

(み) 薄茶器や香合など蓋をとった本体
見合う (みあう)
三日月香合 (みかづきこうごう)
三日月高台 (みかづきこうだい)
蜜柑 (みかん) 祥瑞(しょんずい)型物香合
右勝手 (みぎがって) 本勝手(ほんがって)に同じ
神酒筒 (みきづつ) 竹花入の一種
三木町棚 (みきまちだな) 江岑棚(こうしんだな)のこと
三口半 (みくちはん)
見込 (みこみ)
箕先 (みさき)
水皿 (みざら)『茶の湯用語集』 水屋の下部に水を流すように設備されているところ
三島 (みしま) 朝鮮の李朝時代前期の陶磁器群
水揚石 (みずあげいし)
水桶 (みずおけ)
水菓子 (みずがし)
水切り (みずきり)
水釉 (みずぐすり)
水漉し (みずこし)
水漉柄杓 (みずこしびしゃく) 水屋道具の一種
水心 (みずごころ)
水下(水飜・水覆・水滴) (みずこぼし) 建水の別称
水指 (みずさし)
水指棚 (みずさしだな)
水次(水注) (みずつぎ)
水張口 (みずはりぐち) 茶席の出入口の一つ
水物 (みずもの) 果物のこと
水屋 (みずや)
水屋桶 (みずやおけ)
水屋飾り (みずやかざり)
水屋甕 (みずやがめ)
水屋かん (みずやかん) かんは金+丸
水屋七拭 (みずやしちぬぐい)
水屋竹釘 (みずやたけくぎ)
水屋茶杓 (みずやちゃしゃく)
水屋壺 (みずやつぼ)
水屋洞庫 (みずやどうこ)
水屋流し (みずやながし)
水屋柄杓 (みずやびしゃく)
水遣口 (みずやりぐち) 水張口と同じ
御園棚 (みそのだな)
霙肌 (みぞれはだ) 釜肌の一種
御菩薩焼 (みぞろやき) 京焼の一種
見立 (みたて) 茶道具として作られていないもの
三谷宗鎮 (みたにそうちん) 三谷流茶道の開祖(1665〜1741)
乱荘り (みだれかざり) 台子の荘り方の一種
乱飾り (みだれかざり) 表千家流における相伝種目の一つ
乱点 (みだれだて)
乱箱 (みだればこ) 香道具の一種
乱盆 (みだれぼん)
三井家 (みついけ) 三井財閥の宗家
貢炭 (みつぎずみ) 枝炭のこと
三つ釘 (みつくぎ) 掛物釘の一種
三具足 (みつぐそく) 香炉・花瓶・燭台の三種の仏具
三つ組 (みつぐみ)
密参箱 (みつさんばこ) 伝書、秘伝書などを入れておく箱
注:日本国語大辞典には密算箱(みつさんばこ)
として秘密書類を入れておく箱が記載
密庵席 (みつたんのせき) 大徳寺龍光院にある茶室 国宝
三つ取 (みつとり)
三つ鳥居蓋置 (みつとりいふたおき)
三つ人形蓋置 (みつにんぎょうふたおき) 七種の蓋置の一種
三つ羽 (みつばね) 羽箒のこと 三枚羽に同じ
三つ葉蓋置 (みつばふたおき) 七種の蓋置の一種
三手 (みて)
皆口 (みなくち) 器物の形状の一種
湊紙 (みなとがみ) 襖・壁などの腰張り用の紙 和泉国湊村の紙
美濃紙 (みのがみ) 美濃国産の紙
美濃焼 (みのやき)
耳付 (みみつき)
宮川長造 (みやがわちょうぞう) 江戸末期 京都の陶工(1798〜1860)
三宅亡羊 (みやけぼうよう) 儒者(1580〜1649)
宮崎寒雉 (みやざきかんち) 釜師(1633〜1712)
御幸棚 (みゆきだな) 最初は御車棚(みくるまだな)と称されていた
明庵栄西 (みょうあんようさい) 禅僧で日本臨済宗の開祖
明庵は字(あざな)
号を葉上房(ようじょうぼう)
千光国師(せんこうこくし)とも
明恵高弁
明恵上人
(みょうえこうべん)
(みょうえしょうにん)
鎌倉期華厳宗の高僧・高山寺
妙喜庵 (みょうきあん)
海松貝 (みるがい) 文様の一種
海松浪 (みるなみ) 文様の一種
民窯 (みんよう)

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(む)

無一物 (むいちぶつ) 京都・表千家にある茶室
向獅子 (むかいじし) 香炉の一種
迎え香 (むかえこう)
迎付け (むかえつけ)
迎水 (むかえみず)
無学宗衍 (むがくそうえん) 大徳寺第378世住持(生年不詳〜1791)
無学祖元 (むがくそげん) 鎌倉中期中国から帰化した禅宗の僧
(1226〜1286)
昔形 (むかしがた)
無閑人 (むかんじん) 蓋置の一種
麦藁手 (むぎわらで) 文様の一種
葎椀 (むぐらわん) 懐石道具の一種
向板 (むこういた)
向一文字前谷 (むこういちもんじまえだに) 風炉の灰型の一種
向切 (むこうぎり)
向切逆勝手 (むこうぎりぎゃくがって)
向付 (むこうづけ)
向山灰 (むこうやまばい) 風炉の灰型の一種
虫明焼 (むしあけやき) 岡山県虫明でつくられた陶器
無色軒 (むしきけん) 裏千家にある茶室
虫喰 (むしくい)
虫喰かん (むしくいかん) かんは金+丸
虫咀藤四郎 (むしくいとうしろう) 名物 瀬戸真中古(まちゅうこ)窯茶入
武者小路千家 (むしゃのこうじせんけ) 三千家の一つ
結熨斗 (むすびのし) 茶碗
結び帛紗・結び服紗 (むすびふくさ)
結び柳 (むすびやなぎ)
無双折釘 (むそうおれくぎ)
夢窓国師 (むそうこくし) 臨済宗の僧(1275〜1351)
夢窓疎石 (むそうそせき) 鎌倉末・南北朝期の臨済宗の僧
紫野焼 (むらさきのやき) 文化年間京都今宮神社門前の
あぶり餅屋主人鶴亭が始めた楽焼
村田珠光 (むらたじゅこう) 茶の湯の開山とされる(1423〜1502)
足利義政の茶の湯の師範
村田宗珠 (むらたそうしゅ) 村田珠光の養嗣子 生没年未詳
室床 (むろどこ) 床の間の一形式

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(め)

(め)
目跡 (めあと)
(めい) 茶の別字
(めい)
名水 (めいすい)
名水点 (めいすいだて)
名物 (めいぶつ)
名物裂 (めいぶつぎれ)
名物三壺 (めいぶつさんこ) 「松島」「三日月」「松花」の三茶壺 織田信長が所持した
名物四茄子 (めいぶつよんなす) 大名物、唐物四茄子茶入
明々庵 (めいめいあん) 松江市
銘々皿 (めいめいざら)
銘々盆 (めいめいぼん)
目利き (めきき)
飯次 (めしつぎ) 懐石用具の一種
飯椀 (めしわん)
目付 (めつけ)
面朱 (めんしゅ)
面桶 (めんつう) 建水の一種
面桶椀 (めんつうわん)
面取 (めんとり)
面取手 (めんとりで) 瀬戸茶入の窯分け名の一種
面取手面不取 (めんとりでめんとらず) 瀬戸茶入の窯分け名の一種
面取風炉 (めんとりぶろ) 風炉の一種
面中次 (めんなかつぎ) 薄茶器の一種
面白蓋 (めんばくぶた)

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(も)

毛織 (モール) 『実用茶道用語辞典』名物裂の一種
木米 (もくべい) →青木木米
杢目 (もくめ)
捩り織 (もじりおり)
万代屋釜 (もずやがま)
望月釜 (もちづきがま) 東山御物として伝わる茶の湯釜
持ち帛紗 (もちぶくさ) 使い帛紗とも
木瓜 (もっこう)
物相 (もっそう)
元節 (もとぶし)
藻の花 (ものはな) 淡々斎好みの菓子
物見石 (ものみいし) 額見石と同じ
紅葉呉器 (もみじごき) 朝鮮の呉器茶碗の一つ
揉み手 (もみて)
桃底 (ももぞこ) 花入の形状の一種
盛り込み (もりこみ)
盛込鉢 (もりこみばち)
盛沢山 (もりだくさん)
盛蓋 (もりぶた)
母里焼(もりやき)出雲焼
盛り分け (もりわけ)
諸荘り・諸飾り (もろかざり) 茶室の床の荘り方の一種
双羽 (もろは) 羽箒の一種
双樋 (もろひ)
聞香 (もんこう) 香道用語
文徳実録 (もんとくじつろく)

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