煎茶用語読み方辞典 さ行 ()()()()(

(さ)

菜花の月 (さいかのつき) 春の季節の種(たね)菓子
歳寒三友 (さいかんさんゆう) 「数目謎語(すうもくめいご)画題」による盛り物の雅題
歳寒二種 (さいかんにしゅ) 「数目謎語(すうもくめいご)画題」による盛り物の雅題
歳寒二友 (さいかんにゆう) 「数目謎語(すうもくめいご)画題」による盛り物の雅題
菜根糖 (さいこんとう) 野菜菓子の名 五果知(ごかち)に同じ
蔡襄 (さいじょう) 北宋を代表する文人、巨匠(1012〜67) 『茶録(ちゃろく)』
菜単 (さいたん) 中国語で料理の献立のこと 普茶料理で用いられる
歳朝清供 (さいちょうせいく) 「謎語画題」による盛り物の雅題 元旦の朝の清い供え物の意味
三癸亭賣茶流 (さんきていばいさりゅう) 煎茶道流派 広島市
小牡鹿 (さおしか) 鹿の背をかたどった秋の菓子
棹物 (さおもの) 羊羹など一本売りの菓子
彭城百川 (さかきひゃくせん) 江戸中期の文人(1698〜1753) 関連語:中山高陽(こうよう)
佐賀芳露 (さがほうろ) 卵入りのボーロ
酒饅頭 (さかまんじゅう) ささ饅頭とも
茶具敷 (さぐしき) 畳などをよごさないよう、また器を保護するために敷く布
茶具褥(さぐじょく)とも
茶具褥 (さぐじょく) *WEB
桜餅 (さくらもち) *
提げ瓶床 (さげびんしょう) 廻し籠(まわしかご)堤梁式瓶床(ていりょうしきびんしょう)のこと
茶合 (さごう) 茶計(さごう)茶量(ちゃりょう)仙媒(せんばい)茶則(ちゃそく)とも
茶壺より茶の葉を適量はかり、茶銚に入れるための器
関連語:白竹(しろたけ)煤竹(すすたけ)胡麻竹(ごまたけ)斑竹(はんちく)
笹梅 (ささうめ) 小田原名産の梅を利用した薄切り羊羹
笹子餅 (ささごもち) 甲州街道の笹子峠の名物
佐竹かい々 (さたけかいかい) かいは獪の左が口 江戸中後期の文人(1738〜90)
関連語:竹酔館(ちくすいかん)
佐竹蓬平 (さたけほうへい) 江戸中後期の文人(1750〜1807) 
関連語:宋紫石(そうしせき)蘭竹(らんちく)紫溟(しめい)
薩摩焼 (さつまやき) 白物(しろもん)白薩摩 黒物(くろもん)黒薩摩がある 
関連語:陶工金海(きんかい)苗代川窯(なえしろがわがま)
民窯(みんよう)十二代沈寿官(ちんじゅかん)
茶道口 (さどうぐち) *
早苗餅 (さなえもち) 田植えのときに間食にする餅 麦代餅(むぎでもち)とも
捌く (さばく) 袱紗(ふくさ)を扱う所作
砂張 (さはり) 響銅(さはり)とも 銅と錫と鉛の合金
更紗 (さらさ) 華布(かふ)印華布(いんかふ)金華布(きんかふ)とも 
関連語:防染(ぼうせん)堺(かい)更紗 鍋島(なべしま)更紗
早蕨 (さわらび) 若芽のわらびの形の菓子 
州浜(すはま)製や落雁の型物でつくる
(さん) →画賛(がさん)
三益友 (さんえきゆう) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
残菊 (ざんぎく) 煉切り(ねりきり)や薯蕷(じょうよ)でつくる菓子
三器盆 (さんきぼん) 茶壺、茶合、袱紗を三器という 関連語:根来(ねごろ)
三君 (さんくん) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
三君子 (さんくんし) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
三賢 (さんけん) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
関連語:払子(ほっす)、蓮台(れんだい)
三香 (さんこう) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
三谷道人 (さんこくどうじん) →黄庭堅(こうていけん)
三彩流 (さんさいりゅう) 煎茶道流派 仙台市
山紫水明処 (さんしすいめいしょ) 頼山陽のの京都加茂川畔の旧居
三清 (さんせい) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
三生果 (さんせいか) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題 関連語:茘枝(れいし)
残雪 (ざんせつ) 初春の雪、雪解けなどの菓名をつけた菓子
三煎 (さんせん) 同じ茶葉に三度目の湯を注いで出されたお茶
三多 (さんた) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
三大 (さんだい) 明代万暦(まんれき)年間における宜興窯(ぎこうよう)の三人の名工
時大彬(じたいひん)李仲芳(りちゅうほう)徐友泉(じょゆうせん)の三人
三田焼 (さんだやき) 兵庫県三田市三田で焼かれた陶磁器
関連語:欽古堂亀祐(きんこどうかめすけ)
三峰炉 (さんぽうろ) 涼炉の峰の型式。関連語:引動清風(いんどうせいふう)
楊名合利(ようめいごうり)楊名徳勝(ようめいとくしょう)掃雪(そうせつ)
三文字屋七平衛 (さんもんじやしちべえ) 十八世紀中ごろに活動した京焼の陶工
三友居 (さんゆうきょ) 明代の朱泥急須の作者名と思われるが詳細は不明
三友居急須 (さんゆうきょきゅうす) *

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(し)

四愛 (しあい) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題 関連語:愛翫(あいがん)
宗の黄庭堅(こうていけん)の蘭、周茂叔(しゅうもしゅく)の蓮
林逋(りんぽ)の梅、晋の陶淵明(とうえんめい)の菊
滓盂 (しう) 滓(し)はかす、茶を入れた後に残る茶葉 盂は碗
関連語:盒(ごう)宋胡録(すんころく)
四詠唱和 (しえいしょうわ) 詩集 一冊。文化七年 館柳湾(たちりゅうわん)著
四王 (しおう) 清代における王姓の四人の文人
王時敏(おうじびん)王鑑(おうかん)
王き(おうき)・きは羽冠に軍 王原祁(おうげんき)
塩釜 (しおがま) 落雁の一種
塩羊羹 (しおようかん) *
四家 (しか) 書では、宗の蘇軾(そしょく)、黄庭堅(こうていけん)
蔡襄(さいじょう)、米ふつ(べいふつ)・ふつは苦の古が市
画では、元の黄公望(こうこうぼう)、王蒙(おうもう)
倪さん(げいさん)・さんは王+贊、呉鎮(ごちん)
また明の沈周(しんしゅう)、文徴明(ぶんちょうめい)
唐寅(とういん)、仇英(きゅうえい)をいうこともある
四花 (しか) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題 関連語:蝋梅(ろうばい)
信楽焼 (しがらきやき) 滋賀県 
磁器 (じき) 関連語:釉裏紅(ゆうりこう)成化(せいか)
紫球琥珀 (しきゅうこはく) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
仕組む (しくむ) 関連語:提藍(ていらん)茶櫃(ちゃびつ)
此君 (しくん) 竹の異名。このきみともいう
四君子 (しくんし) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題 
自警偈 (じけいのげ) →売茶翁自警偈
仕込盆 (しこみぼん) *
磁州窯 (じしゅうよう) 中国河北省磁県を中心の北中国で最大の窯
関連語:白地掻落とし(かきおとし)絵高麗(えごうらい)
賎機焼 (しずはたやき) 静岡県静岡市
沈み牡丹 (しずみぼたん) 青磁の釉下(ゆうか)に彫文様のあるもの
四清 (しせい) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
紫仙竹寿 (しせんちくじゅ) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
四大家 (したいか) 江戸時代中後期に南宋画や文人画の画法を伝えた四人の清人(しんじん)
伊孚九(いふきゅう)費漢源(ひかんげん)
張秋谷(ちょうしゅうこく)江稼圃(こうかほ)
時大彬 (じだいひん) 明の宜興窯茶銚(急須)の名工 十六世紀後期〜十七世紀前期ごろ
関連語:李仲芳(りちゅうほう)徐友泉(じょゆうせん)陳継儒(ちんけいじゅ)
王時敏(おうじびん)王鑑(おうかん)李茂林(りもりん)
舌鼓 (したつづみ) 山口市の名物 淡黄色の餡入り羽二重餅
下萌 (したもえ) 雪をあらわす白色の生地に緑を少しつけ意匠の菓子の名
紫檀 (したん) 堅木(かたぎ)の唐木
七官青磁 (しちかんせいじ) 中国産の青磁 上釉(うわぐすり)がガラス状の青色で
貫入(かんにゅう)があるのが通常 関連語:雨過天晴(うかてんせい)
七兵衛 (しちべえ) →三文字屋七平衛
十錦手 (じっきんで) *
失透釉 (しっとうゆう) 焼き上がりが透明ではなく、光沢があるも不透明な釉薬(ゆうやく)
七宝 (しっぽう) 七種の宝 干菓子でつくることが多い
七宝 (しっぽう) *
紫泥 (しでい) 朱泥(しゅでい)烏泥(うでい)に対して、少し紫色がかったb器(せっき)
これを焼けば黯肝(こくかん)色となる『煎茶の用語集』
『大漢和辞典』『日本国語大辞典』では黯は(あん)と読む 黯肝はない
志戸呂焼 (しとろやき) 静岡県
支那海鼠 (しななまこ) 海鼠そっくりの色をした焼き物 大きな火鉢が多い
篠崎小竹 (しのざきしょうちく) 江戸後期の代表的文人、学者(1781〜1851)
関連語:古賀精里(せいり)篠崎三島(さんとう)「儒の鴻池(こうのいけ)」
東雲棚 (しののめだな) 朱塗四方二層の唐物棚
志野焼 (しのやき) 岐阜県美濃地方 関連語:鼠(ねずみ)志野
柴垣 (しばがき) 干菓子の名 東籬(とうり)も同じ
柴舟 (しばふね) 金沢の名物 生姜糖煎餅
柴山流 (しばやまりゅう) 煎茶道流派 山口県
渋草焼 (しぶくさやき) 岐阜県 別名 飛騨赤絵(ひだあかえ)飛騨九谷(ひだくたに)
滓方 (しほう) *WEB
四名家 (しめいか) 明代における宜興窯の四人の名工 董翰・怺ヒ(とうかん)
趙梁(ちょうりょう)時朋・時鵬(じほう)元暢(げんよう)
初期の名工はきょう供春(きょうきょうしゅん・きょうは龍のしたに共)
時朋は時大彬(じだいひん)の父 関連語:輪花(りんか)六法(ろっぽう)式
締焼 (しめやき) 施釉せずに高温でかたく焼成 焼締(やきしめ)とも
子母鐘 (しもしょう) 『売茶翁茶器図譜』(ばいさおうちゃきずふ)に所載
霜月 (しもつき) 村雨(むらさめ)製などでつくる 晩秋のころの菓子
霜柱 (しもばしら) 短冊型の菓子に擂蜜(すりみつ)を衣(ころも)がけにしたもの
謝寅 (しゃいん) →与謝蕪村(よさぶそん)
尺八 (しゃくはち) 大名物 利休作の竹花入 
韮山(にらやま)の竹でつくったものを本歌(ほんか)
シャム金更紗 (シャムきんざらさ) *
朱彝尊 (しゅいそん) 明末・清初の著名な文人(1629〜1709)
関連語:王士禎(おうしてい)
四友 (しゆう) 「数目謎語画題」による盛り物の雅題
秀果 (しゅうか) 盛り物の雅題
秀果仙芳 (しゅうかせんぽう) 「謎語画題」による盛り物の雅題
周季山 (しゅうきざん) 明末・清初の宜興窯の陶工 十七世紀初期
習軒流 (しゅうけんりゅう) 煎茶道流派 兵庫県
周高起 (しゅうこうき) 明末・清初の文人
宜興窯茶銚の研究書『陽羨茗壺系(ようせんめいこけい)』の著者
『洞山かい茶系(どうざんかいちゃけい)かいは山の下に介』
周後谿 (しゅうごけい) 明末の宜興窯茶銚の陶工。富岡鉄斎の『鉄荘茶譜(てっそうちゃふ)』に紹介
秀才炉 (しゅうさいろ) 抹茶器には必ず銘がついているが、煎茶器にはまれ
近衛家熙(いえひろ)公命名 関連語:二重(にじゅう)風門 揚名徳勝(ようめいとくしょう)
秋山香趣 (しゅうざんこうしゅ) 「謎語画題」による盛り物の雅題 関連語:杜松(としょう)
秋山幽韻 (しゅうざんゆういん) 「謎語画題」による盛り物の雅題 
周芝巌 (しゅうしがん) 清代中期における竹刻匠(1675〜1763)
『大漢和辞典』竹刻(ちくこく) 青空文庫・竹刻金石刻(たけぼりきんせきぼり)
関連語:鬚髯(あごひげ)張希黄(ちょうきこう)仙媒(せんばいい)
周茂叙 (しゅうもしゅく) 宗の役人、学者、詩人
秋里添景 (しゅうりてんけい) 盛り物の創作による雅題 一例として葡萄と瓢箪
主客 (しゅきゃく) 主人とお客さまということ
首客 (しゅきゃく) 最上座にすわるお客さま 正客と同じ意味
主客総礼 (しゅきゃくそうれい) *
寿州窯 (じゅしゅうよう) 中国寿州にある隋から唐代の窯
十錦 (じゅっきん) 中国清代の粉彩(ふんさい)と呼ぶ磁器のわが国での呼び名
欧米では五彩を硬彩(こうさい) 十錦を軟彩(なんさい)
朱泥 (しゅでい) 関連語:陶工金士恒(きんしこう)
春日余香 (しゅんじつよこう) 「謎語画題」による盛り物の雅題
春茅一束 (しゅんぼういっそく) 「謎語画題」による盛り物の雅題
徐渭 (じょい) 明代の代表的文人(1521〜93)茶書に『茗談(めいだん)』
松隠堂 (しょういんどう) 黄檗山内にある建物
承雲従 (しょううんじゅう) 十七世紀初期 明末・清初の宜興窯の陶工
松莚流 (しょうえんりゅう) 煎茶道流派 広島市
邵蓋 (しょうがい) 十六世紀後期 明末の宜興窯の陶工 「邵家壺(しょうかこ)」梨皮泥(りひでい)
廠官窯 (しょうかんよう) 景徳鎮官窯のこと
正客 (しょうきゃく) 首客
邵景南 (しょうけいなん) 十九世紀 清朝道光年間の宜興窯の陶工 
明泥(みんでい)明壺(みんこ)に近い人 
関連語:邵二泉(しょうにせん)呉月亭(ごげつてい)
松月流 (しょうげつりゅう) 煎茶道流派 愛知県
松香庵流 (しょうこうあんりゅう) 煎茶道流派 横浜市
小合台 (しょうごうだい) 唐木の飾りの足
上座 (じょうざ) (かみざ)とも
上座回り (じょうざまわり) *
松寿延齢 (しょうじゅえんれい) 「謎語画題」による盛り物の雅題
蒋仁 (しょうじん) 蒋は草冠+將 清朝中期の文人(1743〜95)篆刻(てんこく)で知られる
邵大亨 (しょうたいりょう) 十九正規活動した宜興窯の陶工 WEBでは(しょうだいけい)のよみあり
小竹 (しょうちく) →篠崎小竹(しのざきしょうちく)
松濤 (しょうとう) お湯が沸くときの形容
上投 (じょうとう) 先に湯を入れた急須に茶葉を上から投じる方法
上湯 (じょうとう) *
蒋徳休 (しょうとくきゅう) 蒋は草冠+將 十九世紀中期〜二十世紀初期に活動した宜興窯の陶工
邵二泉 (しょうにせん) 十九世紀に活動した宜興窯の陶工
邵二孫 (しょうにそん) 十六世紀後期に活動した宜興窯茶銚の陶工
蒋伯か (しょうはっか) 蒋は草冠+將 かは草冠+夸 十六世紀後期〜十七世紀初期
宜興窯茶銚の陶工
菖蒲 (しょうぶ) 五月の意匠菓子の名
松風花月流 (しょうふうかげつりゅう) 煎茶道流派 千葉県
松風清社 (しょうふうせいしゃ) 煎茶道流派 大阪府
松風棚 (しょうふうだな) 棚板は柾材(まさざい)
松風流 (しょうふうりゅう) 煎茶道流派 名古屋市
蕉風流 (しょうふうりゅう) 煎茶道流派 東京都
邵文金 (しょうぶんきん) 十六世紀後期〜十七世紀初期 宜興窯茶銚の名工
邵文銀 (しょうぶんぎん) 十六世紀後期〜十七世紀初期 宜興窯茶銚の名工 邵亨裕(しょうりょうゆう)
小米 (しょうべい) →米友仁(べいゆうじん)→岡田半江(おかだはんこう)
浄友 (じょうゆう) 蓮の異名
浄友 (じょうゆう) 「謎語画題」による盛り物の雅題 関連語:蓮台(れんだい)玉骨(ぎょっこつ)
薯蕷 (じょうよ) 山芋と米の粉でつくる蒸し菓子 薯(じょ)は芋の意
昌隆社記念
茗讌図録
(しょうりゅうしゃきねん
めいえんずろく)
図録二冊 大正十五年間 
松露 (しょうろ) 擂(すり)蜜でつくる丸い半生(はんなま)菓子
(じょく) 茶具褥(さぐじょく)茶具敷(さぐしき)のこと
飾果 (しょくか) 盛り物の別称
徐獻忠 (じょけんちゅう) 明朝中期の文人(1493〜1569) 茶書に『水品(すいひん)』1554刊
徐次京 (じょじけい) 明末・清初 宜興窯の陶工
書幅 (しょふく) 床に掛ける軸のうち書の書かれたもの
初沸 (しょふつ) 湯の沸き始め
徐ぼつ (じょぼつ) (ぼつ)は渤のサンズイが火 勃を用いることもある
明代末期の文人(1570〜1642) 煎茶書に『茗譚(めいたん)』1613
徐友泉 (じょゆうせん) 明の宜興窯茶銚の名工 徐大友泉(じょたいゆうせん)とも 
釘彫り(くぎぼり)銘の書風も名手
徐令音 (じょれいいん) 明末・清初の宜興窯の陶工 
徐友泉の子ではないかとされ「小徐(しょうじょ)」と呼ばれる
関連語:『重修宜興県志(じゅうしゅうぎこうけんし)』
祥瑞 (しょんずい) 中国景徳鎮で焼かれた染付磁器
白小豆 (しろあずき) 丹波や備中の産 高級茶菓子に用いる小豆
白薩摩 (しろさつま) 薩摩焼の一種で、白手のもの 白物(しろもん)とも
白南京 (しろなんきん) 中国明代の磁器のうち、白手のものに対するわが国での呼称
磁碗 (じわん) *WEB
心越東皐 (しんおつとうこう) 明末・清初の渡来僧(1639〜95)法諱(ほうき)は興儔(こうちゅう)
関連語:独立性易(どくりゅうしょうえき)
真・行・草 (しん・ぎょう・そう) もとは書道の漢字の書体である真(楷・かい)書・行書・草書のこと
沈君盛 (しんくんせい) 明末・清初の宜興窯の陶工 沈士良(しんしりょう)の製法を受け継ぐ
新子 (しんこ) 粽や笹餅の芯になる団子 芯子(しんこ)の意
沈子K (しんしてつ) 明末・清初の宜興窯の陶工
辰砂 (しんしゃ) 磁器に用いる白紅色の釉 釉裏紅(ゆうりこう)と呼ばれる
申錫 (しんしゃく) 清末に活躍した宜興窯の陶工
沈周 (しんしゅう) 明朝中期を代表する巨匠、文人(1427〜1509)
沈士良 (しんしりょう) 明末に活躍した宜興窯の名工(?〜1584)
関連語:陳仲美(ちんちゅうび)歐正春(おうせいしゅん)
真盛豆 (しんせいまめ) 黒豆を芯に豆の粉で丸く固め青のりをかけた京みやげの豆菓子
沈銓 (しんせん) 清代の画家(1682〜?) 関連語:南蘋(なんぴん)熊斐(ゆうひ)神代繍江(かみしろしゅうこう)
宋紫石(そうしせき)鶴亭(かくてい)建部凌岱(たけべりょうたい)対蹠的(たいしょてき)
新撰煎茶一覧 (しんせんせんちゃいちらん) 茶書 一冊 1847刊
沈存周 (しんぞんしゅう) 清初の錫器(すずき)の名工(1629〜1709)「古錫(こすず)」のすぐれた作品
別名・堯臣(ぎょうしん)詩句はまれに篆隷(てんれい)を交える
真味糖 (しんみとう) 信州松本の名物 山胡桃(やまくるみ)が入れてある

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(す)

水巾 (すいきん) 水柱、洗瓶(せんびん)の注口(つぎぐち)にあてる巾
瑞芝焼 (ずいしやき) 和歌山市、通称滅法谷(めっぽうだに)で焼かれた陶磁器
水仙(繊・煎) (すいせん) 水仙の形をした菓子の名
水柱 (すいちゅう) 提梁(ていりょう)・上手と後手(あとで)があり後手の中に
仙盞瓶(せんさんびん)がある
水滴 (すいてき) *
垂撥 (すいはつ) 床に掛け軸を掛けるのに位置を調節できるくぎのついた板
瑞芳菴流 (ずいほうあんりゅう) 煎茶道流派 大阪府
菘翁 (すうおう) →貫名海屋(ぬきなかいおく)
数目謎語画題 (すうもくめいごがだい) 文人画の画題のつけ方の一つ 数にかかわりのあるもの
盛り物の雅題としても用いられる
須恵焼 (すえやき) 福岡県で焼かれた染付磁器
菅井梅関 (すがいばいかん) 江戸時代後期の文人(1784〜1844)
菅原白龍 (すがわらはくりゅう) 幕末から明治にかけての南画家、文人(1833〜98) 
関連語:熊沢適山(くまざわてきざん)奥原晴湖(おくはらせいこ)
杉聴雨 (すぎちょうう) 明治の華族であり、文人(1834〜1920)
須佐焼 (すさやき) 山口県 萩焼以前に開窯 須佐青磁(すさせいじ)
啜り茶 (すすりちゃ) *
州浜 (すはま) 菓子の名 関連語:蓬莱山(ほうらいさん)
炭点前 (すみてまえ) *
炭取 (すみとり) 日本国語大辞典 *WEBでは(たんとう)とも
摺琥珀 (すりこはく) 干菓子

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(せ)

青花・青華 (せいか) 中国で呼ばれている染付
青海波 (せいかいは) 祝い事によく用いる菓子の名
青華磁 (せいかじ) 石焼の白い生地に染付で文様や文字を描いた焼き物
成化六字銘 (せいかろくじめい) 大明成化年製(たいみんせいかねんせい)と
器物の高台裏(うら)にかかれているもの
清閑寺焼 (せいかんじやき) *
清客 (せいきゃく) 蓮の異名
静月流 (せいげつりゅう) 煎茶道流派 札幌市
青山流 (せいざんりゅう) 煎茶道流派 長野県
盛盞瓶 (せいさんびん) 日本でいうお銚子のこと
青磁 (せいじ) 青瓷(せいじ)とも書かれる
関連語:汝窯(じょよう)竜泉窯(りゅうせんよう)灰釉(かいゆう)
洪武帝(こうぶてい)お茶の水色(すいしょく)
中国の青磁分類・砧(きぬた)天龍寺(てんりゅうじ)七官(しちかん)
清浄歓喜団 (せいじょうかんきだん) 唐菓子の一種 関連語:肉桂(にっき)
清紫聯芳 (せいしれんぽう) 盛り物の雅題の一つで「謎語画題」を題名にしたもの
清泉幽茗流 (せいせんゆうめいりゅう) 東京都
成巽閣 (せいそんかく) 金沢兼六公園内にある煎茶趣味の建物
静中庵流 (せいちゅうあんりゅう) 煎茶道流派 東京都
青白磁 (せいはくじ) 影青(いんちん)と呼ばれる青磁
清風 (せいふう) 清らかな風 清らかな心
静風流 (せいふうりゅう) 静岡市
清風瑣言 (せいふうさげん) 茶書 二冊 1794刊 上田秋成著
清風煎茶要覧 (せいふうせんちゃようらん) 茶書 一冊 1851刊 東園著
清風与平 (せいふうよへい) 文化年間〜現代 京焼の陶工名 四代は成山(せいざん)
清風流烹茶諸式詳解 (せいふうりゅう
ほうちゃしょしきしょうかい)
茶書写本 六冊 年代不詳(天保前後?) 田中鶴翁著
清流 (せいりゅう) 鮎や青楓(あおかえで)と流水などにつける菓子の名
西冷八家 (せいれいはっか) 清朝中期に篆刻を完成させた杭州中心に活躍した八人 
関連語:丁敬(ていけい)蒋仁(しょうじん)黄易(こうえき)
けい岡(けいこう)陳豫鐘(ちんよしょう)
趙之たん(ちょうしたん・たんは深のサンズイが王)銭松(せんしょう)
青湾茶話 (せいわんさわ) 茶書 一冊 1756刊 大枝流芳書
青湾茶会図録 (せいわんちゃかいずろく) 図録 三冊 1863刊 田能村直入(たのむら ちょくにゅう)著
青湾茗えん図誌 (せいわんめいえんずし) えんは酉+燕
石山斎茶具図譜 (せきざんさいちゃぐずふ) →茶具図譜
席主 (せきしゅ) *
石涛 (せきとう) 清初を代表する文人僧(1642〜1707)
『黄山八勝画冊(こうざんはっしょうがさつ)』
『廬山観瀑図(ろざんかんぱくず)』
『黄山図巻(こうざんずかん)』
石湾窯 (せきわんよう) 中国広東省 
海鼠手(なまこで)と呼ぶ均窯(きんよう)に似た磁器を焼く
膳所焼 (ぜぜやき) 滋賀県 遠州七窯の一つ
b器 (せっき) 焼き物の分類 土器、陶器、b器、磁器 関連語:水簸(すいひ)
啜香 (せっこう) *WEB
瀬戸焼 (せとやき) 愛知県 関連語:瓷器(じき)
禅院の茶礼 (ぜんいんのされい) *
仙果 (せんか) 桃の異名 仙人の果物の意味
仙花 (せんか) 水仙の異名 仙人の花の意味
僊か (せんか) かは空のエが果 
花月菴所蔵の『売茶翁茶器図譜』の巻頭にある炉龕(ろがん)
関連語:北川省伯(しょうはく)
八卦文の坎(はっけもんのかん)隷字(れいじ)
大潮(だいちょう)禅師 終南(しゅうなん)禅師
仙客長春 (せんかくちょうしゅん) 「謎語画題」による盛り物の雅題
仙か焼却語 (せんかしょうきゃくのご) かは空のエが果 売茶翁が長年使用していた
仙(僊)か(かは空のエが果)を焼却する時に作った詩
線香 (せんこう) 香木は白檀(びゃくだん)丁子(ちょうじ)
沈香(ちんこう)安息香(あんそくこう)など
善哉餅 (ぜんざいもち) *
仙盞瓶 (せんさんびん) 盛盞瓶とも
仙姿 (せんし) 梅の異名
扇子 (せんす) *
前席 (ぜんせき) 煎茶会で、本席に入る前に用意される席
泉石良友 (せんせきりょうゆう) 僊か と共に売茶翁所用の都籃(つづら)
宣男百合 (せんだんひゃくごう) 「謎語画題」による盛り物 関連語:萱草(かんぞう)
煎茶 (せんちゃ) →上投(じょうとう) →下投(かとう)
煎茶家系譜 (せんちゃかけいふ) 東牛売茶(とうぎゅうばいさ)の著『煎茶綺言』にある
煎茶菓子 (せんちゃがし) *
煎茶綺言 (せんちゃきげん) 茶書 一冊 1857刊 売茶東牛著(上記には東牛売茶)
煎茶訣 (せんちゃけつ) →木石居煎茶訣(ぼくせききょせんちゃけつ)
煎茶訣 (せんちゃけつ) 茶書 一冊 1764刊 葉雋(ようしょう)著
煎茶三店法 (せんちゃさんてんほう) 茶(さ)亭、酒(しゅ)亭、飯(はん)亭の三亭(三店)を設ける
煎茶志 (せんちゃし) 研究書 一冊 1965刊 長谷川瀟々著
煎茶式 (せんちゃしき) 茶書 一冊 1804刊 増山雪斎著
煎茶式 (せんちゃしき) 茶書 二冊 1909刊 大塚杉陰(さんいん)著
関連語:西園寺陶庵(さいおんじとうあん)山県含雪(やまがたがんせつ)
煎茶仕用集 (せんちゃしようしゅう) →青湾茶話(せいわんさわ)
煎茶小集 (せんちゃしょうしゅう) 図録 一冊 1838刊 椿椿山(つばきちんざん)著
飯山義方の華甲(かこう)を祝った茶席を描く
煎茶小述 (せんちゃしょうじゅつ) 茶書 一冊 1834刊 山本徳潤著
煎茶図式 (せんちゃずしき) 図録 一冊 1865刊 今村了菴著
煎茶棚 (せんちゃだな) 茶架(ちゃか)とも 関連語:杭州(こうしゅう)棚 友蘭(ゆうらん)棚
舞葡萄(まいぶどう)
煎茶手引之種 (せんちゃてびきのたね) 茶書 一冊 1848刊 山本徳潤著
煎茶点前 (せんちゃてまえ) *
煎茶道 (せんちゃどう) *
前茶道 増補 (せんちゃどう ぞうほ) 研究書 一冊 1947刊 中島庸介著
煎茶の世界 (せんちゃのせかい) 研究書 一冊 1971刊 楢林忠男著(楢は右上が几)
煎茶の旅 (せんちゃのたび) 研究書 一冊 1985刊 佃一輝著
煎茶早指南 (せんちゃはやしなん) 茶書 一冊 1801刊 嵐翠子著
煎茶早指南 (せんちゃはやしなん) →考茶録(こうちゃろく)
煎茶早学 (せんちゃはやまなび) 茶書 二冊 1918刊 後藤竹軒著
煎茶略説 (せんちゃりゃくせつ) 茶書 一冊 1798刊 楽水居主人著
錢椿年 (せんちんねん) 明朝前中期の文人 1456〜? 
『製茶新譜(せいちゃしんぷ)』も著述 関連語:顧元慶(こげんけい)
前亭具輪 (ぜんていぐりん) 具輪珠急須
宣徳銅 (せんとくどう) *
宣徳窯 (せんとくよう) 中国明代の景徳鎮の官窯
全日本煎茶道連盟 (ぜんにほん
せんちゃどうれんめい)
*
仙媒 (せんばい) *WEB
洗瓶 (せんびん) *
煎餅 (せんべい) *
仙友 (せんゆう) 松の異名

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(そ)

草加煎餅 (そうかせんべい) 埼玉県
象嵌 (ぞうがん) 象眼とも書く  関連語:黄銅(おうどう)
創作雅題 (そうさくがだい) *
早春 (そうしゅうん) 春を待ちわびる趣向の菓子名 関連語:土筆(つくし)
蒼松寿古 (そうしょうじゅこ) 「謎語画題」による盛り物の雅題
掃雪炉 (そうせつろ) 唐物の白泥三峰炉
曹素功 (そうそこう) 清初に活動した代表的墨匠(1615〜89)
呉叔大(ごしゅくだい)について製墨 関連語:玄粟齋(げんぞくさい)
草坪 (そうへい) →高橋草坪(たかはしそうへい)
相馬駒焼 (そうまこまやき) 福島県相馬市 
明治以前は市販を禁じられた御留(おとめ)窯 関連語:仁清(にんせい)
総礼 (そうれい) * 
蔬果盛 (そかもり) 盛り物の別称
即非如一 (そくひにょいつ) 明末・清初の渡来禅僧(1616〜71)
関連語:密雲(みつうん)費隠(ひいん)「隠(いん)木(もく)即(そく)」
蔬菜盛 (そさいもり) 盛り物の別称
蘇軾 (そしょく) 北宋を代表する文人(1036〜1101)号は東坡(とうば)
父 蘇洵(そじゅん) 弟 蘇轍(そてつ)
関連語:欧陽修(おうようしゅう)赤壁賦(せきへきのふ)
東坡看月(とうばかんげつ)漁樵問答(ぎょしょうもんどう)
金蓮燭(きんれんしょく)試院煎茶詩(しいんせんちゃし)
団茶法(だんちゃほう)
蕎麦 (そば) *
蕎麦薯蕷 (そばじょうよ) 蕎麦を用いた蒸し饅頭
そぼろ菊 (そぼろぎく) そぼろを衣掛け(ころもがけ)にした菓子を乱菊(らんぎく)に見立てた
染付 (そめつけ) 関連語:呉須(ごす)上釉(うわぐすり)釉裏青(ゆうりせい)麻布(まふ)
釉薬(ゆうやく)天啓(てんけい)雍正(ようせい)乾隆(けんりゅう)
道光(どうこう)李参平(りさんぺい)
蘇門四学士 (そもんしがくし) 蘇軾の前に出た四人の文人 秦観(しんかん)黄庭堅(こうていけん)
張来(ちょうらい)晁補之(ちょうほし)
巽斎 (そんさい) →木村蒹葭堂(きむらけんかどう)
尊式 (そんしき) 陶器の花器
存星 (ぞんせい) 中国の漆芸の一法・わが国での名称
関連語:鎗金(そうきん)沈金(ちんきん)

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