茶道用語読み方辞典 やらわ行 ()()(
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(や)

夜会 (やかい) 夜間に行う茶会
夜学 (やがく) 蓋置の一種
夜学蓋置 (やがくふたおき) 甕形で火灯窓のような透かしが数個ある
薬鑵 (やかん)
焼桐棚 (やきぎりだな)
焼締 (やきしめ) 素地に釉薬をかけず高温焼成 
焼抜 (やきぬき) 焼締と同じ
焼貫 (やきぬき) 鋳金技法の一つ
焼物 (やきもの)
役石 (やくいし)
薬器 (やくき) 薄茶器の一種
薬匙 (やくじ) 茶杓の古称
休め緒 (やすめお)
休め紐 (やすめひも) 休め緒と同じ
八千代棚 (やちよだな) 淡々斎好みの棚
薬器 (やっき) 薄茶器の一種
八代焼 (やつしろやき) 熊本県八代市 高田(こうだ)焼とも
やつれ風炉 (やつれぶろ)
野灯台 (やとうだい) 花入の一種
柳釘 (やなぎくぎ)
柳藤四郎 (やなぎとうしろう) 瀬戸茶入の窯分け名の一種
柳宗悦 (やなぎむねよし) 民芸研究家・雑誌白樺同人
矢筈 (やはず) 掛物棹
矢筈板 (やはずいた) 薄板の一種
矢筈釜 (やはずがま) 茶湯釜の一種
矢筈口 (やはずぐち) 器物の口造りの名称の一種
藪内家 (やぶのうちけ) 茶の湯藪内流の家元・安土桃山
破袋 (やぶれぶくろ) 古伊賀水指の一種
山疵 (やまきず)
山里棚 (やまざとだな) 利休好みの棚
大和表具 (やまとひょうぐ)
山上宗二 (やまのうえそうじ)
藪内紹智 (やぶのうちじょうち) 薮内流茶道の祖
藪内流 (やぶのうちりゅう)
山形桟 (やまがたさん)
山科宗甫 (やましなそうほ) 千小庵の子 宗旦の弟 青貝細工を業
(生年未詳〜1666)
山科道安 (やましなどうあん) 医師(1677〜1746) 晩年の近衛家ひろの言動
を筆録『塊記』(かいき)で有名 公家茶道の詳細
山田宗遍 (やまだそうへん) 宗旦四天王の一人(1627〜1708)宗遍流の開祖
遍は偏の左が彳が本来の字
山上宗二 (やまのうえそうじ) 安土桃山時代の茶人(1544〜1590)
山上宗二記 (やまのうえそうじき) 山上宗二による名物記および
千利休茶の湯直伝書
山道 (やまみち) 器物の口辺(くちべり)が山道のような曲線
山道板 (やまみちいた) 風呂敷板の一種 常磐板ともいう
山道盆 (やまみちぼん)
山本行範 (やまもとこうはん) 国・漢学者にして歌人(1873〜1941)
鎗の鞘 (やりのさや) 大名物、古瀬戸肩衝茶入
薬籠蓋 (やろうぶた)
八幡名物 (やわためいぶつ) 松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)の
秘蔵していた茶器の中で名物とされるもの
柔らか手 (やわらかで) 高麗茶碗の一種

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(ゆ)

湯相 (ゆあい) 湯の沸きかげんのこと
遺偈 (ゆいげ) 墨蹟用語
又隠 (ゆういん) 裏千家の茶室
夕顔大棗 (ゆうがおおおなつめ) 薄茶器の一種
夕顔皆具 (ゆうがおかいぐ)
夕顔台子 (ゆうがおだいす)
夕顔平棗 (ゆうがおひらなつめ)
遊環 (ゆうかん) 香炉や花入の耳についている円形の環
夕ざりの会 (ゆうざりのかい) 茶事の一種
釉薬 (ゆうやく)
釉裏紅 (ゆうりこう) 素地に銅粉を使う・紅色文様
湯桶 (ゆおけ) 露地用具の一種
湯桶石 (ゆおけいし)
湯返し (ゆがえし)
湯加減 (ゆかげん)
ゆがみ柱 (ゆがみばしら)
雪点前 (ゆきてまえ) 茶箱点前の一種
雪輪瓦 (ゆきわがわら) 敷瓦
湯口 (ゆぐち) 釜の部分名称
柚肌 (ゆずはだ) 釜肌の一種
湯撓 (ゆだめ)
湯次 (ゆつぎ) 湯斗(ゆとう)とも
油滴 (ゆてき) 天目茶碗の一種
油滴天目 (ゆてきてんもく)
湯斗・湯桶 (ゆとう) →湯次
湯の子 (ゆのこ)
湯の子掬い (ゆのこすくい) 懐石道具の一種 子すくいともいう
指跡 (ゆびあと)
湯盆 (ゆぼん) 懐石道具の一種

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(よ)

葉入 (よういり)
洋菓子 (ようがし)
羊羹 (ようかん)
庸軒流 (ようけんりゅう) 茶道流派の一つ 宗旦四天王の一人
藤村庸軒によって開かれた
栄西 (ようさい) →栄西(えいさい)
楊枝・楊子 (ようじ)
楊子柱 (ようじばしら)
陽の曲尺 (ようのかね)
用の道具 (ようのどうぐ)
窯変 (ようへん) 火変わりともいう
曜変 (ようへん) 中国宋代の建盞天目の一種
曜変天目 (ようへんてんもく) 耀変とも書く 建盞の窯変の一種
陽紋 (ようもん) 文様表現技法の一種
除け札 (よけふだ)
横一行 (よこいちぎょう)
横瓜 (よこうり) 祥瑞(しょんずい)型物香合
横裂 (よこぎれ) 掛物の表具の一文字のこと
夜込の茶事 (よごめのちゃじ) 暁の茶事のこと 夜噺(よばなし)の茶事
横物 (よこもの)
夜寒焼 (よさむやき) 名古屋市古渡(ふるわたり)夜寒の里
の陶磁器
葭障子 (よししょうじ)
葭ず (よしず) ず 竹冠に責
葭棚 (よしだな)
吉野絵 (よしのえ)
吉野絵棗 (よしのえなつめ) 吉野棗とも
吉野絵椀 (よしのえわん)
吉野棚 (よしのだな)
吉野窓 (よしのまど)
葭屏風 (よしびょうぶ)
四畳半 (よじょうはん)
寄せ盃 (よせはい)(よせさかずき)
寄向 (よせむこう)
余三 (よぞう) 武野紹鴎時代の著名な塗師 余参、与三とも書く
四ツ頭茶会 (よつがしらちゃかい) 建仁寺(けんにんじ)四つ頭の茶会とも
四つ頭は四主頭(ししゅちょう)のこと
四具 (よつぐ) 釜・水指・杓立・建水
四つ組 (よつぐみ)
四つ目垣 (よつめがき) 竹垣の一種
四つ椀 (よつわん)
四手 (よて)
澱看の席 (よどみのせき) 京都・西翁院の茶室
夜長 (よなが) 大名物 千利休作の二重切竹花入
夜咄の茶事 (よばなしのちゃじ) 茶事七式の一つ
呼継 (よびつぎ)
四方 (よほう) 四角形のこと
四方入り (よほういり) 器物の形状の一種
四方入角 (よほういりかく)
四方釜 (よほうがま) 茶湯釜の一種
四方口釜 (よほうぐちがま) 茶湯釜の一種
四方高台 (よほうこうだい)
四方さばき (よほうさばき) 帛紗のさばき方の一種
四方卓 (よほうじょく)
四方棚 (よほうだな)
四方茶碗 (よほうちゃわん)
四方仏 (よほうぶつ) 手水鉢の一種
四方風炉 (よほうぶろ)
四方盆 (よほうぼん)
四方回し (よほうまわし)
寄付 (よりつき)
四茄子茶入 (よんなすちゃいれ)

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(ら)

礼紙 (らいし) 本紙に添え重ねる白紙
礼賓三島 (らいひんみしま) 朝鮮の三島茶碗の一つ
擂盆 (らいぼん) 擂鉢の異称
雷鳴 (らいめい) 茶釜の湯のたぎる音
雷紋 (らいもん) 稲妻形を図案化
羅宇 (らお)
(らく) 楽焼
落雁 (らくがん)
楽吉左衛門 (らくきちざえもん) 陶工・千家十職
楽家 (らくけ)
楽山焼 (らくざんやき)
楽茶碗 (らくぢゃわん)
楽長次郎 (らくちょうじろう) 安土・桃山期の陶工・楽焼の祖
楽焼 (らくやき)
羅国 (らこく) 香木の一種
落款 (らっかん) 書画など作者自身の署名、捺印
螺鈿 (らでん) 漆芸技法の一種
蘭奢待 (らんじゃたい) 沈香名
籃胎 (らんたい) 漆工技法
鸞天目 (らんてんもく)

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(り)

利休井戸 (りきゅういど) 名水の一つ 京都
利休梅鉢紋 (りきゅううめばちもん)
利休形 (りきゅうがた)
利休窯 (りきゅうがま)
利休忌 (りきゅうき)
利休木戸 (りきゅうきど)
利休好み (りきゅうごのみ)
利休三十五条嫌忌 (りきゅうさんじゅうごじょうけんき)
利休信楽 (りきゅうしがらき)
利休四規 (りきゅうしき)
利休七種 (りきゅうしちしゅ)
利休七撰花 (りきゅうしちせんか)
利休七則 (りきゅうしちそく)
利休七哲 (りきゅうしちてつ) 古田織部、細川三斎、高山右近
蒲生氏郷、牧村兵部、芝山監物、瀬田掃部
利休十二器 (りきゅうじゅうにき)
利休頭巾 (りきゅうずきん)
利休底 (りきゅうぞこ) 釜底の形状の一種
利休堂 (りきゅうどう)
利休緞子 (りきゅうどんす) 名物裂の一種
利休箸 (りきゅうばし) 懐石用具の一種
利休百会 (りきゅうひゃくかい) 千利休による最晩年の茶会
利休百首 (りきゅうひゃくしゅ)
利休袋棚 (りきゅうふくろだな) 志野棚(しのだな)
利休門三人衆 (りきゅうもんさんにんしゅう) 細川三斎・蒲生氏郷・芝山監物
利休六種釜 (りきゅうろくしゅがま)
陸羽 (りくう) 茶経(ちゃきょう)を書く
李三平 (りさんぺい) 李参平とも書く(生年不詳〜1655)
有田焼の祖 朝鮮出身
六国五味 (りっこくごみ) 伽羅(きゃら)羅国(らこく)真那賀(まなか)
真南蛮(まなばん)佐曾羅(さそら)寸門多羅(すもたら)
六国史 (りっこくし)
略炭所望 (りゃくずみしょもう)
略点前 (りゃくでまえ)
略盆点 (りゃくぼんだて)
柳営御物 (りゅうえいごもつ)
(りゅうえいぎょぶつ)『茶の湯用語集』
徳川将軍家の宝物
琉球風炉 (りゅうきゅうぶろ)
立鼓 (りゅうご) 器物の形状の一種
溜精軒 (りゅうせいけん) 裏千家の茶室
溜精棚 (りゅうせいだな) 淡々斎好みの棚
龍泉窯 (りゅうせんよう) 中国浙江省にある中国最大の青磁窯
龍耳 (りゅうみみ)
立礼式 (りゅうれいしき) 茶道の方式の一つ (りつれい)とも
立礼卓 (りゅうれいじょく)
両器 (りょうき)
両口 (りょうぐち) 茶杓の銘
両口釜 (りょうぐちがま)
料紙 (りょうし)
料紙箱 (りょうしばこ)
両席 (りょうせき)
了入 (りょうにゅう) 楽家九代(1756〜1834)
両細 (りょうぼそ) 懐石で使用する菜箸の一種
両用香合 (りょうようこうごう)
涼炉 (りょうろ) 炭火をおこすための道具
両椀 (りょうわん) 懐石料理の飯椀と汁椀
輪花台 (りんかのだい) 天目台の一種
淋汗の茶 (りんかんのちゃ) 林間とも書く
臨月 (りんげつ) 名物 古瀬戸茶入
臨済 (りんざい) 楽長次郎作の赤茶碗
臨時の茶事 (りんじのちゃじ)
輪補 (りんほ) 表具の一形式
輪ほえ (りんほえ) ほえは補の甫が背 表具の一形式

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(る)

涙痕 (るいこん) 釉なだれの形容語
擂座・累座 (るいざ) 口造りによる名称 擂茶とも書く
呂宗 (るそん) フィリピンのルソン島から渡来したと伝える陶磁器
瑠璃雀 (るりすずめ) 祥瑞(しょんずい)型物香合

(れ)

霊芝 (れいし) 万年茸の漢名
(れき)
連歌 (れんが)
連客 (れんきゃく) 相客(あいきゃく)ともいう
連客石 (れんきゃくいし) 腰掛待合に打たれる踏石
連子子 (れんじこ)
連子窓 (れんじまど)

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(ろ)

(ろ)
蝋色塗 (ろいろぬり) 漆芸技法の一つ
蝋燭手 (ろうそくで) 瀬戸茶入の窯分け名の一種
炉覆 (ろおおい) 助炭(じょたん)のこと
六窓庵 (ろくそうあん) 東京国立博物館
六宗匠 (ろくそうしょう) 村田珠光・鳥居引拙・武野紹鴎
千利休・古田織部・小堀遠州
*鳥居引拙のかわりに片桐石州のこともあり
轆轤 (ろくろ)
碌々斎 (ろくろくさい) 表千家11代碌々斎宗左
轆轤目 (ろくろめ)
露地 (ろじ)
露地行灯 (ろじあんどん) 露地用具の一種
露地入り (ろじいり)
露地笠 (ろじがさ)
露地口 (ろじぐち)
露地下駄 (ろじげた)
露地草履 (ろじぞうり)
露地の七つ石 (ろじのななついし) 露地中の七つの役石
露地箒 (ろじぼうき)
露地門 (ろじもん)
蘆粟 (ろぞく) 甘味に使う
炉畳 (ろだたみ) 炉を切る畳
炉壇 (ろだん) 炉の塗壁(ぬりかべ)の部分を言う
炉中の拝見 (ろちゅうのはいけん)
驢蹄口 (ろていぐち) 唐物茶入の一種
炉の五行 (ろのごぎょう) 炉にそなわる五行のこと 木は炉縁・火は炭
土は炉壇・金は釜・水は釜の中の湯
炉灰 (ろばい)
炉火箸 (ろひばし)
炉開き (ろびらき)
炉ふさぎ (ろふさぎ)
炉蓋 (ろぶた)
炉縁 (ろぶち)
盧陸の徒 (ろりくのと) 茶人のこと
龍井茶 (ろんじんちゃ) 中国杭州市特産の緑茶 静岡新聞2012/4/6
他に(りゅうせいちゃ・りゅういちゃ)とも

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(わ)

輪糸切 (わいときり)
若狭台 (わかさだい) 天目台の一種 七つ台の一つとされる
若狭塗 (わかさぬり) 漆器の一種
若狭盆 (わかさぼん)
輪飾り (わかざり)
和菓子 (わがし)
和菓子の日 (わがしのひ) 6月16日
若水 (わかみず) 井華水(せいかすい)ともいう
和漢茶誌 (わかんちゃし) 茶史 三谷宗鎮(みたにそうちん)著
脇板 (わきいた)
脇絵 (わきえ) 三幅対の掛物のうち両脇にかける絵
脇窯 (わきがま) 本窯に対する語
脇作 (わきさく) 千家十職以外の職人が制作した茶道具
脇取盆 (わきとりぼん)
脇引 (わきびき) 長盆ともいう
和巾点 (わきんだて) 点茶法の一種
輪口 (わぐち) 釜の口造りの一種
可中 (わくらば) 瀬戸焼茶入の一つ
和敬静寂 (わけいせいじゃく) 千利休の茶道精神を要約した語 利休四規という 
利休七則と合わせ四規七則と称される
和敬点前 (わけいでまえ) 茶箱点前の一種
輪高台 (わこうだい)
和三盆 (わさんぼん) 和菓子用の砂糖の代表
鷲棗 (わしなつめ) 薄茶器の一種
忘水 (わすれみず) 小井戸の代表的なもの
和全 (わぜん) 永楽和全
(わたし) 渡壺(わたしつぼ)ともいう
和壺 (わつぼ) 真壺に対して和製の茶壺をいう
輪胴 (わどう) 道具炭の一種
無輪二重 (わなしにじゅう) 竹花入の一種
鰐口 (わにぐち) 器物の口造りの一種
侘(詫)び (わび)
和物 (わもの)
和物糸切 (わものいときり)
藁すさ (わらすさ) すさは草冠に切
藁灰 (わらばい)
蕨縄 (わらびなわ)
蕨箒 (わらびぼうき)
割かん (わりかん) かんは金+丸
割毬打 (わりぎっちょ) 炭の寸法
割管炭 (わりくだずみ) 炭の寸法
割稽古 (わりげいこ)
割高台 (わりこうだい)
割御物 (わりごもつ)
割山椒 (わりざんしょう) 陶磁器の形状の一種
割所望 (わりしょもう) 割請いともいう
割茶筅 (わりちゃせん)
割筒 (わりづつ) 茶杓筒の一種
割掃き (わりばき)
割蓋 (わりぶた)
割る (わる) 点前中の用語
椀形 (わんなり)
椀盛 (わんもり)

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